「興毅さんは引退しても選手のために挑戦を続けている。文句があるなら俺に」
3150 FIGHTは4月のキルギス興行に続いて中止の危機に瀕していた。今大会を開催できなければ、亀田ファウンダーはプロモーターとして厳しい立場に追い込まれるところだった。さまざまな報道や情報が飛び交い、亀田ファウンダーに対する心無い声も散見された。3150 FIGHTを引っ張ってきた重岡兄弟の兄として、どのような心境で優大は騒動を見守っていたのか。
「未だにね、なんか言う人もいるじゃないですか。じゃあ、俺に言ってこいよって感じです。あの人は本当にやってくれてた。お世話になったジムを悪く言うつもりは全然ないけど、事実、俺とか銀がワタナベにいても『世界挑戦はいつになるんだ?』という話になる。日本各地には素晴らしいボクサーがいっぱいいる。でも、その人たちもジムによっては世界戦を組むことは難しい。そんなボクサーに目を向けてやってくれてる。海外で試合して海外の選手も巻き込もうとか。そりゃぁ、リスクもあるし大変に決まってる。興毅さんはボクサーをやめても、未だに選手のために挑戦してるわけでしょ。そんな人に向かって“ごちゃごちゃ”言う人たちがいるわけです。言いたいことあるんだったら、俺に言ってこいってマジで思いますね。俺は興毅さんを信頼し、尊敬し、感謝してます。助かってる選手だってたくさんいるんですよ」
優大はさらに続ける。
「興毅さんに面倒見てもらえば、もっとチャンスは来るんです。だからその目に止まるように選手たちは頑張んなきゃいけない。俺も『3150 FIGHTで』って。そうやって全体が盛り上がっていけばいいのに『3150 FIGHTがどうのこうの』っていう選手が居たりもする。そんなこと言ってるうちに、ポロって負けたり、怪我しちゃったりして、歳食っていきますから。みんな“ぼちぼち”やってる暇なんてないはずなんですよ。どこの試合に出たいとか、どこの興行で出たくないとか選り好みしている場合ではないんです。あくまでも俺の考えで、正しいとは言わないですよ。銀もこうやって怪我してるわけですから。あんまり生き急ぐのは良くないのかもしれないですけど。俺らは後悔してないです」
みんなで価値観を変えていかないと“不幸な事故”はまた起こる
