それでもこの事件は、不可解な謎を残している。矢山氏が抱く違和感、それは遺体の切断方法についてだ。「今回おへそを中心に、上半身下半身に分けたということで、なぜその方法をとったのかに違和感。お腹にある腸などの処理をどうしていくか。背骨や腹大動脈といって大動脈とか静脈がある大きい血管、そこの処理が一番手間になる」。
1994年の井の頭公園バラバラ殺人事件では、遺体が細かく切断され、血液は洗い流されほとんど残っておらず、指紋部分も刃物で削り取られ、身元が分からなくされていた。その後、わずかに残っていた遺体の指紋から身元は判明したが、犯人は分からないまま、2009年に時効を迎えた。
矢山氏によれば、犯行を隠蔽する目的で遺体を細かく分断するケースがあるというが、なぜこの事件では遺体が上下2つに切断されていたのか。「バラバラにして遺棄することも可能だったと思う。死後硬直でカチカチに動かなかった。曲げることができなくて、焦って切断を試みたのかというような。他にもいろいろな原因はあるが、何かしらの不可解な要素がある」。
なぜ遺体を遺棄した後も部屋にたびたび訪れていたのか
