新規参入1年目のEARTH JETSは、レギュラーシーズンを最下位で終えた。逢川恵夢(協会)自身も26試合で▲114.3ポイントとマイナスだったが、本人にとって想定外だったのは成績だけではない。既存の9チームがある中で、新チームを応援してくれる人はどれほどいるのか。そんな不安を吹き飛ばしたのが「今年からMリーグを見始めた」「今まで箱推しだったけどJETSのファンになった」という声だった。厳しい現実を知った1年目を経て、今期は入れ替え規定も意識する勝負のシーズン。それでも逢川は守りに入らない。「私はどうしてもMVPを取りたい」。チームのレギュラーシーズン突破へ、自身が大量ポイントを持ち帰る青写真を描いている。
―意気込んでMリーグへ参戦した一方、チームは最下位だった。まず昨期を振り返って。
最初からうまくいくとは思っていませんでしたが、こんなに悪い結果になるとも思っていなかったので、ショックは受けています。ただ、自分の中ではおおよそイメージしていた範囲ではありました。性格的にはポジティブなんですけど、同時に最悪のことも考えるタイプなので、個人でマイナス100ポイント台というのは「ものすごく悪かった」というイメージではないです。1年目ということもありますし、予想していた結果の一つではありました。
実際、予想通りめちゃくちゃ緊張しました。それ以上に想像を超えていたのが、ファンの方の声ですね。すでに他のチームがある中で、新しいチームを応援してくれる人がどれくらいいるんだろうと思っていました。参戦してみたら、EARTH JETSのファンになってくださった方や「今年からMリーグを見始めました」という方もいました。「今までは箱推しだったけど、JETSのファンになりました」という方もいて、あったかい世界だなと思いました。そこはもう少し苦戦すると思っていたので、いい意味で予想外でしたね。逆に麻雀の結果は、やっぱり思った通りにはいかないんだなという一年でした。
―実力を認めていた三浦智博(連盟)、HIRO柴田(連盟)がここまで苦戦することも予想外だったか。
そこまで苦戦するとは思っていなかったですね。正直、私の成績は+150から▲250ポイントくらいに収まる可能性が8割くらいかなと思っていました。でも三浦さんなら、+400から▲150くらいの幅にいるんじゃないかという感覚だったんです。蓋を開けてみれば、怖い世界ですね。逆に言えば、三浦さんでもあれだけ負けるんだから、私だってもっと負けても全然おかしくない。改めて気を引き締めなくてはいけないと思いました。
―苦戦が続いたシーズン中、チームの雰囲気はどうだったか。
悲壮感みたいなものは全然なかったです。最後まで諦めない気持ちはありましたし、そもそも私たちは挑戦者なので、勝って当たり前ではないと思っていました。鼻っ柱を折られて、ある意味では良かったのかなとも思います。不甲斐ない成績だったからこそ集中勉強会もできましたし、チームメイトの仲も良くなりました。麻雀についてみんなの意見を聞けるいい機会にもなりましたし、負けたことで得られたものもあったと思います。
―集中勉強会では、具体的にどんなことをしているか。
一般的な勉強会にかなり近いですね。一局終わるごとに手牌を開けて、「ここはこうだった」ということをみんなで話します。押し引きだったり、Mリーグルールならどうするか、このポイント状況ならどうするかということを、しっかり強い人たちから聞いています。インプットもアウトプットも両方できる勉強会なので、実力は着実についていると思います。
―苦しいシーズンを終え、特に印象に残っている言葉はあるか。
叱責を受けることもありましたが、一番は監督からの言葉ですね。すごく明るい方なので、「こうなったらやるしかない」というような励ましが多かったです。実際これ以上、下に沈むことはないはずなので、あとは上を見るだけです。ただ、監督は去年までずっと「優勝だ、優勝だ」と言っていたのに、最近はあまり「優勝」と言わなくなってきて、「まずはレギュラー突破」になっている気がします(笑)。甘い世界じゃないんだということをみんなが知って、ここから成績を良くしていこうという感じですね。
―今期は2シーズン連続でのレギュラーシーズン敗退による入れ替え規定も意識するシーズンになる。
そうですね。レギュレーションに引っかかるので。でも1年目より2年目の方が確実にいいチームになっているし、3年目、4年目ならもっといいチームになっていく予感しかしていないんです。そこで誰か1人なのか、2人なのか、3人なのか、4人なのかは分かりませんけど入れ替わりたくないですし、私自身もまだMリーガーとして打っていきたいです。だから優勝を目指して無茶をするというより、まずレギュラーシーズンを突破する。セミファイナルへ行けばポイントは半分になりますし、そこを突破してファイナルまで行けば優勝できる。そういう前向きな気持ちでやっていこうと思っています。
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