交流戦が終わり、今日6月22日からリーグ戦が再開するプロ野球。セ・リーグ2位の横浜DeNAは、交流戦を借金2で終えたものの、首位広島とは4ゲーム差の2位と十分に逆転優勝が可能な位置にいる。一方で最下位の中日までも2ゲーム差しかなく、もうすぐ折り返しを迎えるシーズンは、まさにサバイバルレースとなる。ここまでの戦いぶりに巨人・中日で17年間プレーした小田幸平氏は「今年のラミレス監督はいろんなことが早い。去年とは違う形なのかなと思う」と指摘した。
![リーグ戦・再開 今季は“早めの決断”横浜DeNAラミレス監督に小田幸平氏「去年とは違う」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/7/c/724w/img_7c4c1d96e3a27dd65bc91fa803f9159b633722.jpg)
2017年シーズンのラミレス監督の印象をひとことで言えば「我慢の起用」だった。開幕から1番センターで桑原を固定し、5月からは宮崎が5番に座り、9番には倉本が定着した。打順こそ変わったが柴田がセカンドを守り続けるなど、投手・捕手を除いた7人はほぼ同じ顔触れのオーダーだった。
ただ今季は違う。開幕3試合目に1番を桑原に代えてルーキーの神里を抜擢。その後、4月下旬まで定着したかに見えたが、その後も選手の入れ替え、打線の組み替えが続いた。また投手についても開幕に、昨年活躍した投手が間に合わなかったこともあってか、なかなか先発ローテが固まらなかった。
この状況に小田氏も「我慢して使うのではなく、すぐに新しい風を吹かせようというのが今年のスタイルですね。去年は倉本、桑原をずっと使ってきたので、スタイルが違う」と語った。「今のところはちょっとダメに見えるかもしれない。ただこれからよくなっていくかもしれないし、ダメになるかもしれません。シーズンが終わってみないとわからないですが、今のところいろんなことが早かったな、とは思います」と、早めの決断について付け加えた。
就任から3年目を迎えた今季、これまで以上に優勝と選手間の競争を強く打ち出しているラミレス監督。過去の2年とは明らかに違う采配に、前半戦で選手たちがどんな思いでプレーをし、その意図を汲み取ったか。プラスの方向に合致すれば、チームは上昇気流に乗る。
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