![谷繁氏も思わず舌を巻いた! 横浜DeNA・東の“ルーキーらしからぬ”能力](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/d/6/724w/img_d6f4f003e157211d2e9a31e555fe5371401506.jpg)
今シーズン、横浜DeNAの先発陣における“勝ち頭”といえば、14試合に登板して7勝を挙げている東克樹投手(22)だろう。その東について、プロ野球解説者の谷繁元信氏が言及。新人離れした「修正能力の高さ」を称賛した。
4月12日に敵地・東京ドームで行われた対巨人3回戦に先発した東は、立ち上がりに苦しみ先頭の坂本、続く吉川に連続フォアボール。3番・ゲレーロはファーストフライに打ち取るも、4番のマギーに3ランを喫した。結局は初回に3四球を与えた東だったが、続く2回のピッチングに注目していたという谷繁氏は、再びマウンドに上がったルーキーの変貌ぶりに目を疑ったという。
「初回のバランスを欠いた投球からは想像もできない見事なピッチングでした。わずかな時間にもかかわらず、しっかりとバランスを修正していたんです」
谷繁氏は試合後、投手コーチにその理由を尋ねたという。すると、その返答にさらに驚くことになったと振り返る。
「初回が終わった後、自らブルペンに入って修正を図ったと聞きました。ベテラン投手なら理解できますよ。ただ、ルーキーで考えたら異例の事ですよ」
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結局その日、デビュー2戦目にして5回1/3を投げて3失点と粘りのピッチングを披露した東は、プロ初勝利を挙げた。そんな東の投球および後半戦での懸念について谷繁氏は「キャンプで東の投球を見たときの印象は技巧派でした。それがシーズンに入ってからは、完全にパワーピッチをしている。ストレートの力やキレもさることながら、同じ腕の振りでチェンジアップも投げられる。それが強みです。一方で後半戦の懸念は、1年間を通して“試合で投げ続けたことがない”ことによる疲労です」
奇しくも、東のシーズン後半戦の初戦となった20日に行われた対阪神12回戦では、本拠地での対戦成績5戦5敗という苦手意識を克服して初勝利を挙げるも、左手人差し指の皮がめくれるアクシデントに見舞われ、6回途中で降板。その翌日に出場選手登録を抹消されている。
そのことについて「1回のスキップで復帰というのが理想的だが……」と語った指揮官。25日の対中日16回戦でチームは逆転勝ち、さらに先発・浜口が今季初勝利を飾ったものの、首位広島と10.5ゲーム、3位巨人と1.5ゲーム差の5位。クライマックスシリーズ出場に向けて正念場を迎えている今、1日も早い東の復帰が待たれる。
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