プロ野球解説者の齊藤明雄氏が、先発投手の評価目安の一つであるQS(クオリティ・スタート)に異議を唱えた。
10日に行われた横浜DeNA対阪神15回戦、AbemaTVで解説を務めていた齊藤氏は7回表、この日先発のルーキー・東が3点ビハインドの7回のマウンドに上がると、おもむろに口を開いた。
「7回を3失点に抑えたのに、援護点が無かった。そんな論調になることもありますが、私は反対です。むしろ先制点を与えてしまった結果、野手の方に攻撃のリズムを作ることができなかったと考えるべきです」
そのように持論を述べた齊藤氏は、「6回3失点」というクオリティ・スタートの考え方について次のように続けた。
「それはあくまでもメジャーでのこと。日本国内のように中6日で6回3失点は絶対に認めません。7回2失点だったら認めます。メジャーでは移動距離が長く、日本でいう“上がり”も無く、ずっとベンチに居なければなりませんから」
2回、3回と続けて序盤に得点を奪われるも、尻上がりに調子を上げて7回を投げ切った東。しかしチームは1対3で敗れ、被安打9、自責点3で5敗目(7勝)を喫した。打線は苦手とするメッセンジャーから7安打を放ち、3つの四球を選ぶも、2つの併殺を含む9残塁で1得点に終わった。
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