既に優勝を目指す戦いは始まっていた。4月4日に放送された「第3回AbemaTVトーナメント」のドラフト会議。所司一門である渡辺明三冠(35)は弟弟子である近藤誠也六段(23)、石井健太郎五段(27)の2人を指名、同門チームを結成した。「いい結果が出たらグッズでも作って配りたい」と意気込む一方、永瀬拓矢二冠(27)・藤井聡太七段(17)・増田康宏六段(22)という最強布陣のチームについて「レーティングで考えたら断トツの優勝候補です。優勝できなかったらおかしいぐらい」と、早くも牽制球を投げ込んだ。プロ将棋界初となる団体戦において、渡辺三冠が盤外でも早くも存在感を示してきた。