頭も口も回転早すぎ 屋敷伸之九段の解説に視聴者驚嘆「紛れもない天才」/将棋・AbemaTVトーナメント
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 トップクラスの棋力に基づく思考と口の回転が伴えば、解説でもファンを魅了する。将棋の超早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の予選Cリーグ第3試合が6月6日に放送され、屋敷伸之九段が全7局を解説、目まぐるしく変わる戦局から、次の一手やその後の展開をズバズバと言い当て、視聴者たちを驚かせた。

 屋敷九段といえば先日、藤井聡太七段(17)が史上最年少でのタイトル挑戦記録を更新した際、前記録保持者として名前がよく見られた棋士。また最年少タイトル獲得の記録保持者(18歳6カ月)で、プロデビューからわずか1年10カ月でタイトルを手にした天才だ。

▶映像:屋敷伸之九段の名解説

 タイトル3期、順位戦A級6期と、実績も十分な屋敷九段だが、この日注目を浴びたのは解説の巧みさだ。持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算という独特なルールでは、特に終盤近くとなれば、数秒単位で指し手が繰り返されるが、屋敷九段は慌てることなく、的確に状況を解説。次の一手に加え、数手先まで合わせた解説が、ズバズバと当たりまくると視聴者からも「屋敷九段めっちゃ手見えてるすげぇ」「トッププロは手の見え方がすごいね」という声があがり始めた。

 このクラスの棋士ともなれば、手は読めるかもしれないが、それを適切な言葉にして出すのは、また異なる才能だ。過去、この棋戦で解説を担当した棋士が、あまりの事態に言葉に詰まることもしばしばあったが、屋敷九段においてはほとんどなし。超早指し棋戦の解説であることを忘れさせるほどの達者ぶりに「頭の回転に口の回転が間に合うのがすごい」「今年度名解説賞やしもん決定」「解説が冴えわたる」「屋敷さんは紛れもない天才」と、最後まで絶賛のコメントが繰り返されていた。

◆第3回AbemaTVトーナメント

 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を-1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。

◆出場チーム&リーダー

 豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)

ABEMA/将棋チャンネル)

▶映像:屋敷伸之九段の名解説

屋敷伸之九段の解説が大絶賛
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▶映像:藤井聡太七段、注目のタイトル戦初戦

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