将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が6月8日、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第1局で、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)と対局中だ。相矢倉から進んだ対局は、いよいよ終盤戦に。形勢では藤井七段がやや優勢と見られている。
振り駒の結果、先手番をもらった藤井七段は、戦型に矢倉を選択。渡辺棋聖もこれに応じて、相矢倉になった。両者とも研究が進んでいたのか、序盤から中盤まで、長時間の対局、かつタイトル戦としてはかなりスピーディに進行。対局開始から3時間後、正午からの昼食休憩時には、手数でも62手まで指し進められた。
中学生時にプロデビューを果たした両者だが、藤井七段はデビュー以来の29連勝に加え、数々の最年少記録を樹立。渡辺三冠は歴代5位、現役3位のタイトル通算25期を誇る実力者だ。実績では渡辺棋聖が大きく上回るものの、藤井七段は順位戦A級棋士、タイトルホルダーらとも互角以上の戦いをしていることから、好勝負は必至という声が多い。
残り時間では、局面はやや優勢と見られる藤井七段の方が少なく、渡辺棋聖が40分ほどリードしている。激戦となるほど、残り時間が重要になってくるだけに、藤井七段はうまく指し切れるか。
【午後5時時点での残り持ち時間】
渡辺明棋聖 1時間13分 藤井聡太七段 31分
(ABEMA/将棋チャンネルより)