アニメ「ひぐらしのなく頃に」見る順番を解説！無料で動画を見るには？雛見沢症候群の謎、あらすじまとめ

■アニメ「ひぐらしのなく頃に」見る順番を解説！

■アニメ「ひぐらしのなく頃に」見る順番は？雛見沢症候群とは？「卒」までの軌跡

　アニメ「ひぐらしのなく頃に」は、同人サークル「07th Expansion」によるサウンドノベルゲームが原作です。アニメ「ひぐらしのなく頃に」は2006年に放送がスタート。TVアニメシリーズでは13年振りとなる「ひぐらしのなく頃に業」が2020年10月より放送され、2021年7月より最新作「ひぐらしのなく頃に卒」が放送中です。

　「ひぐらしのなく頃に業」「ひぐらしのなく頃に卒」は同作の新プロジェクト版で、ダムの底に沈むはずだった集落“雛見沢村”を舞台に惨劇の連鎖が描かれています。

【動画】アニメ「ひぐらしのなく頃に卒」全話リスト

　雛見沢村に主人公・前原圭一が引っ越してきてから怒涛のストーリーが始まる本作。予想を裏切る展開の数々、衝撃の惨劇シーン、登場人物の豹変を見事に演じ切る声優の名演技など、多くの魅力が詰まっています。

　本記事では「ひぐらしのなく頃に業」「ひぐらしのなく頃に卒」より前に放送された「ひぐらしのなく頃に」と「ひぐらしのなく頃に解」、そしてOVAで発売された「ひぐらしのなく頃に礼」「ひぐらしのなく頃に煌」のあらすじを総復習。知っておけば「ひぐらしのなく頃に卒」をより楽しめるかもしれません（※本記事ではネタバレを含みます）。

■「ひぐらしのなく頃に卒」

【キャスト】

前原圭一：保志総一朗
竜宮レナ：中原麻衣
園崎魅音・詩音：ゆきのさつき
北条沙都子：かないみか
古手梨花：田村ゆかり
大石蔵人：茶風林
富竹ジロウ：大川透
鷹野三四：伊藤美紀
入江京介：関俊彦
北条鉄平：宝亀克寿
羽入：堀江由衣
知恵留美子：折笠富美子
エウア：日髙のり子

【スタッフ】

原作：竜騎士07/07th Expansion
監督：川口敬一郎
シリーズ構成：ハヤシナオキ
キャラクターデザイン：渡辺明夫
助監督：池端隆史
美術監督：井上一宏（草薙）
美術統括：山根左帆（草薙）
色彩設計：小松亜理沙
撮影監督：戸澤雄一朗（グラフィニカ）
編集：丹彩子（グラフィニカ）
音響監督：森下広人
音響効果：八十正太（スワラプロ）
音楽：川井憲次
音楽制作：フロンティアワークス
プロデュース：インフィニット
アニメーション制作：パッショーネ
製作：ひぐらしのなく頃に製作委員会

■アニメ「ひぐらしのなく頃に」を見る順番やあらすじは？

　アニメ「ひぐらしのなく頃に」の見る順番ですが、まず、2006年に放送が開始したアニメ第1期の「ひぐらしのなく頃に」は6つのパートに分かれており、全26話構成＋OVA１話となっています。「ひぐらしのなく頃に解」は2007年に放送がスタート、内容はアニメ第1期の解答編が中心です。こちらは全部で3つのパートに分かれており、全24話構成です。

　アニメ第3期となる「ひぐらしのなく頃に礼」はOVA作品で2009年に発売されました。全部で3つのパートに分かれており、全5話構成。続くアニメ第4期の「ひぐらしのなく頃に煌」もOVA作品で2011年に発売されており、全4話構成になっています。

■放送中のアニメ「ひぐらしのなく頃に卒」も面白い！

　そして「ひぐらしのなく頃に業」「ひぐらしのなく頃に卒」は完全新作のオリジナルエピソード。放送前は「アニメ第1期の『ひぐらしのなく頃に』のリメイクなのでは？」と噂されていましたが、アニメ「ひぐらしのなく頃に業」の第2話でタイトルが明かされ、第4話終了後に公式から完全オリジナルエピソードであることが発表されました。

第４話
「鬼騙し編　其の四」
ご覧いただきまして誠にありがとうございました。

「ひぐらしのなく頃に業」

完全新作、まだ誰も知らない雛見沢へ#ひぐらし pic.twitter.com/wF1HtPmAjc
— TVアニメ「ひぐらしのなく頃に卒」絶惨放送中🔪 (@higu_anime) October 22, 2020

◆見る順番は時系列通りがオススメ！

　見る順番ですが、アニメの時系列通りに見るのがおすすめです。順番でいうと下記の通りになります。

「ひぐらしのなく頃に」→「ひぐらしのなく頃に解」→「ひぐらしのなく頃に礼」→「ひぐらしのなく頃に煌」→「ひぐらしのなく頃に業」→「ひぐらしのなく頃に卒」

　放送中の「ひぐらしのなく頃に卒」は、「ひぐらしのなく頃に業」から視聴しても内容がわかる構成になっていますが、過去作を観ておくことで違いがわかり、より楽しめる作品になるでしょう。

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■アニメ第1期「ひぐらしのなく頃に」あらすじ＆見どころは？

　次に「ひぐらしのなく頃に」の各シリーズで特に注目の見どころをご紹介していきます。

　アニメ第１期の「ひぐらしのなく頃に」は見る順番として鬼隠し編・綿流し編・祟殺し編・暇潰し編・目明し編・罪滅し編の6つのパートに分けられています。

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◆「鬼隠し編」（第1話～第4話）あらすじ＆見どころ

　シリーズ最初のエピソードである「鬼隠し編」のメインヒロインは竜宮レナです。東京から雛見沢村に引っ越してきた主人公・前原圭一は、学校に通い部活動を通して、竜宮レナや園崎魅音、北条沙都子、古手梨花たちと仲良くなっていきます。

　そんな日常の中で、圭一はみんなが“あること”を隠している事実に気付きます。過去に雛見沢で起きたダム事件、毎年6月の綿流しの日に一人が死んで、一人が消えるという怪事件――。

　圭一は「なぜ自分に教えてくれないのか？」と苛立ちます。さらに大石刑事に事件解決に向けた協力を求められます。

・竜宮レナの名シーン（名セリフ）「嘘だっ！！」

　第2話「鬼隠し編其の弐隠しごと」では、主人公である前原圭一（CV.保志総一郎）が雛見沢村の怪死事件について独自に調査していました。その最中、竜宮ヒナ（CV.中原麻衣）には内緒でベテラン刑事の大石蔵人（CV.茶風林）と情報交換します。そこで、圭一は「雛見沢が何かを隠蔽している」と思いを巡らせ、「みんなは俺に、嘘や隠しごとなんかしてないよな？」とレナに問いただしますが、レナの雰囲気が豹変。「レナ達に隠し事をしてないかな？」と、レナは逆に圭一に問いただします。

　今まで怪しい雰囲気を漂わせていたものの、穏やかな印象が強かったレナ。そのレナが発した「嘘だっ！！」は普段のギャップも相まって、迫力のあるシーンなので注目です。

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・圭一が食べた針入りの「おはぎ」に注目

　第3話「鬼隠し編其の参疑心」では、体調不良という理由で学校をサボった圭一と大石がファミレスでランチを取りながら情報交換をします。そのあと、体調不良を心配したレナと園崎魅音（CV.ゆきのさつき）が圭一の家の前までお見舞いに来てくれます。そこで圭一は手作りのおはぎを受け取りますが、レナと魅音の雰囲気が豹変。「渋いおじさまとご一緒だったみたいだけど、誰？」と問いただされます。なんとか切り抜けたあと家でおはぎを食べますが、その中には針が入っていました。圭一は恐怖のあまり、おはぎを壁に投げつけてしまいます。

　ついに圭一の身に危険が迫り、レナ達に対する疑念が一気に強くなります。このシーンを機に、圭一は雛見沢に対して敵対態勢を取るようになりますが、ここから物語は最悪の結末へと急速に向かうようになります。

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・圭一が公衆電話から警察に電話

　第4話「鬼隠し編其の四歪」では、罰ゲームということで圭一がレナに抑えられ、魅音が注射器で薬物を注入しようとします。そこで圭一の疑念が爆発し、抵抗するためにバットでレナと魅音を殺害して逃亡。その後、公衆電話から警察署にいる大石に電話をかけます。大石は「犯人は誰です？」と圭一に問うと、「オヤシロさまってのは、いるんだと思います…」と答え、「ずっとつけてくるんですよ」と怯え続けます。その後、圭一は自分の喉を爪で引き裂いたことによる出血性ショック死で亡くなってしまいます。

　「鬼隠し編」の結末はとても残酷である一方で、多くの謎を残しました。特に「オヤシロさまがつけてくる」という圭一のセリフは、この段階では理解できない内容ですが「ひぐらしのなく頃に」を見続けることで、段々と理解できるようになります。シリーズを通しての視聴がオススメです。

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◆「綿流し編」（第5話～第8話）のあらすじ＆見どころ

　綿流し編は雛見沢村の伝統行事である綿流しや園崎家について深掘りされています。メインヒロインは園崎魅音です。

・人形をレナにあげる圭一

　第5話「綿流し編其の壱嫉妬」では、町のおもちゃ屋でカルタ大会が行われていました。圭一は「口先の魔術師」の実力を発揮し、魅音との一騎討ちになります。ところが、魅音はアルバイトがあるということで、勝負は持ち越し。優勝賞金は一旦お預けになりましたが、その代わりに圭一は人形をもらいます。しかし、男の子である圭一は当然人形に興味はなく、目をキラキラさせていたレナに人形を渡してしまいます。

　一見すると普通のシーンのように見えますが、実は魅音も人形を少し欲しがっていました。しかし圭一は普段の魅音から「お前も、似合わないタイプだしな」と告げてしまいます。青春の甘酸っぱさが伝わる一方で、綿流し編の悲劇が始まるシーンでもあります。

・詩音との出会い

　第5話では、カルタ大会が終わった後に、圭一が一人で「エンジェルモート」に入ります。「エンジェルモート」ではウェイトレスが天使の格好をするのが特徴的ですが、圭一の元に天使姿の魅音がいました。圭一は天使姿の魅音を見てバカにしますが、その正体は双子の妹の園崎詩音（CV.ゆきのさつき）だったのです。詩音は「自分は魅音じゃない」と説明しますが、圭一はそれを信じず適当に話を合わせます。

　後日、圭一は詩音と二人で待を歩いているときに魅音を出会したところで、双子であることが事実だったことに気づきます。

　詩音との出会いから圭一は、魅音と詩音の区別に困っていました。実際に綿流し編では魅音か詩音かどっちなのかわからないような演出があります。魅音なのか詩音なのか……注意深く考えながら、綿流し編を楽しむことをオススメします。

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・園崎家に行った圭一

　第8話「綿流し編其の四願い」では、北条沙都子（CV.かないみか）と古手梨花（CV.田村ゆかり）と詩音が失踪しており、真実を確かめに圭一とレナは園崎家に向かいます。そこで魅音は園崎家の秘密を語り、殺害を自供します。その後、魅音は圭一と二人きりになりたいといい、「詩音は生きている」と告げ、園崎家の地下牢に案内。詩音の元に圭一が駆け寄りますが、魅音に後ろから気絶させられます。そして、目覚めた圭一に魅音は「圭一がレナに人形をあげたせいで自分は狂った」と告げ、「もう2度と私を追いかけるな」とスタンガンでもう一度圭一を気絶させます。その後、もう一度魅音に会った圭一でしたが包丁で刺されてしまいます。

　綿流し編のラストはとても複雑です。目明し編で真相は明らかになりますが、まず自分で考察してみるのも楽しみ方の一つです。

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◆「祟殺し編」（第9話～第13話）のあらすじ＆見どころ

　祟殺し編は沙都子の叔父が帰ってきたところから始まるエピソードで、メインヒロインは北条沙都子です。

・北条沙都子の兄、悟史について

　第9話「祟殺し編其の壱兄」では、沙都子の兄・悟史（CV.小林ゆう）について語られます。両親が家にいないということで、圭一は料理を試みますが火事になりかけて大騒ぎ。そこに沙都子と梨花が駆けつけ、沙都子は手料理を圭一にご馳走します。そこで沙都子に悟史という兄がいたこと、1年前に家出してしまったことが語られます。沙都子は圭一と悟史を重ね、圭一に懐くようになっていきます。

　これまでの鬼隠し編と綿流し編でも悟史は名前だけ登場していました。レナや沙都子の様子だと、圭一と悟史はどこか似ているところがあるようです。そのあと、圭一は悟史の「家出」について調べていきますが、「転校」や「オヤシロ様の祟り」などが原因だと言われており、謎が深まっていきます。

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・北条沙都子の叔父、鉄平の存在

　第10話「祟殺し編其の弐キズナ」では、入江京介（CV.関俊彦）が沙都子の辛い過去を語ります。

　ある日、沙都子が学校を欠席。大石は沙都子を尋ねに学校に来ますが、あまりにも乱暴な態度で圭一は苛立ちます。そこに通りがかった入江から沙都子の辛い過去が語られます。両親を失ったあと叔父夫婦に引き取られた沙都子は、その夫婦から虐待を受けていました。叔母が不慮の事故で亡くなったことで、オヤシロ様の祟りなのではないかと叔父・鉄平（CV.宝亀克寿）は雛見沢から逃げ出します。

　ところが最近、雛見沢に帰ってきていることがわかり、圭一は家に訪ねますが、既に沙都子は虐待を受けているようでした。しかも状況は複雑で、沙都子が虐待を認めません。それでも圭一は沙都子を救うという意志を強く見せます。

・雛見沢村を襲ったガス災害……衝撃のラスト

　第13話「祟殺し編其の伍謝罪」では、今までとは違ったラストを迎えます。圭一は自分の手で鉄平を殺したことが現実なのか幻なのか確かめるために、北条家に向かいます。そこに一晩中浴槽に浸かって意識が混濁した沙都子の姿がありました。慌てて助け出し入江診療所へ向かいますが、診療所はパトカーに囲まれていて、そこで入江が自殺したことを知ります。

　このとき、沙都子はバスタオル一枚の格好だったので、着替えを取りに古手神社へと向かいますがそこには梨花の死体がありました。沙都子は圭一が殺したと誤解して逃げ出し、それを圭一が追いかけ吊り橋に差し掛かります。

　そこで沙都子は錯乱状態に陥り、圭一を吊り橋から落としてしまいます。そして、そのあとニュースで雛見沢村にガス災害が発生し、奇跡的に助かった圭一を除いて、村人が全滅してしまうラストを迎えます。

◆「暇潰し編」（第14話～第15話）のあらすじ＆見どころ

　暇潰し編は鬼隠し編の舞台だった昭和58年から5年遡り、オヤシロ様の誘拐事件が始まる前のエピソードになっています。主人公は東京の新米調査官・赤坂です。

・赤坂衛（あかさかまもる）と梨花との出会い

　第14話「暇潰し編其の壱ヒナミザワ」では、時系列が変わり昭和53年6月が舞台となります。建設大臣の孫が誘拐されたということで、東京の公安調査庁から新米調査官・赤坂（CV.小野大輔）が雛見沢へ派遣され、赤坂はそこで梨花と出会います。当時の雛見沢は園崎家を筆頭にダム計画反対運動を起こしている最中でした。

　赤坂は「こんな美しい村が、湖底に沈むことになるなんて」と言いますが、梨花は「沈みませんよ、ダム計画なんて必ずなくなっちゃいますのです」と断言。その後、様子が豹変し「赤坂、東京へ帰れ。あなたはさっさと東京に帰った方がいい。でないと、ひどく後悔することになる」と告げ意識を失います。ここまであまり活躍してこなかった梨花でしたが、徐々に真実が明らかになっていきます。

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・梨花の予言、雛見沢の大災害発生と封鎖

　第15話「暇潰し編其の弐兆し」では、誘拐された少年の手がかりを見つけた赤坂と大石が、苦しい戦いの末に救出に成功します。夜になり妊娠中の奥さんに連絡をしようと公衆電話で電話しようとしますが電話線が切られていました。そこに梨花が目の前に現れます。

　数年が経ち、定年退職した大石に会いに札幌まで赴きました。この段階で既に雛見沢で大災害が発生しており、封鎖されていました。これまでの会話から、梨花は未来を予知できるのではないかと赤坂は大石に告げます。実際に梨花は「オヤシロ様の祟り」の全てを完璧に予言していたのです。同時に赤坂にSOSを求めていたこともあり、赤坂は後悔を残します。

　ここで梨花が「ひぐらしのなく頃に」において超重要な人物であることが分かりました。

◆「目明し編」（第16話～第21話）のあらすじ＆見どころ（※「綿流し編」解答編）

　目明し編は綿流し編の解答編ということで少しずつ謎が明らかになっていきます。ここでは圭一目線ではなく詩音目線に切り替わり、園崎家について深く知ることができます。

・悟史と詩音の出会い

　第16話「目明し編其の壱初恋」では、時系列が昭和57年となり、詩音と悟史の出会いが語られます。そもそも園崎家では双子の妹は生まれたと同時に殺されるしきたりでしたが、当時は存在を隠すために詩音は全寮制の学園に通わされていました。その生活が息苦しくなり脱走してしまい、園崎家にバレないように魅音と協力してアルバイトをすることになります。ある日不良に絡まれていた時に悟史に助けられ、詩音は悟史に恋をしてしまいます。

　その後、悟史と沙都子の虐待の事実を魅音から聞いた詩音は、魅音の代わりに学校へ行きたいと告げ、学校に行くことに。しかし、沙都子とトラブルを起こしてしまい、結果的に悟史から反感を買うようになります。詩音の心情がよく分かるエピソードなので必見です。

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・詩音のケジメ…生爪を3枚はがす“拷問回”

　第17話「目明し編其の弐ケジメ」では、沙都子を一晩遊ばせてやってほしいと悟史が園崎家に連絡を入れます。魅音のフリをして詩音は電話を受けますが、悟史の様子が少しおかしいことに気づきます。そして、綿流しの日に発見されたのは北条家の叔母が死体でした。

　犯人として疑われている悟氏と関わり、「北条悟史くんが大好きです！」と叫んだことで、園崎家にケジメをさせられるようになった詩音。悟史と詩音が学園を抜け出した後にお世話になった2人を助けるために生爪を3枚はがす拷問を受けます。

　結果的に2人は助かったものの「悟史のことは忘れろ」と園崎家に告げられます。そしてそのあと、悟史が行方不明になったことが大石の口から告げられました。

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・「鬼」と化した詩音

　第21話「目明し編其の六断罪」では、詩音が「鬼」になり雛見沢を巻き込んでいきます。詩音は悟史が行方不明になった原因と考えている沙都子を「地下祭具殿」に監禁し、包丁で何回も刺し沙都子を殺害します。その直後、悟史の最後の願いである「沙都子のこと、頼んだからね」という言葉を思い出しますが、既に引き返せないことが分かり、自分は「鬼」になってしまったことを自覚します。

　その後「綿流し編」と同様にエピソードは進み、圭一は監禁されますが、ここで圭一が魅音だと思っていた人物は詩音だったことが判明。

　「ひぐらしのなく頃に」の初めての解答編、「綿流し編」の真実が明らかになるラストは必見です。

◆「罪滅し編」（第22話～第26話）のあらすじ＆見どころ（※「鬼隠し編」の解答編）

　罪滅ぼし編は鬼隠し編の解答編になっていて、視点もレナに切り替わります。シリーズ冒頭で起こった不可解な出来事が、第１期の最終章で明らかになっていきます。

・レナが父親と付き合っていた女と関わっていた男を殺害

　第23話「罪滅し編其の弐還る処」では、レナの父の愛人・間宮リナ（CV.氷上恭子）と北条鉄平が、父を騙してお金を巻き上げようとしていることしていることをレナが知ったところで始まります。

　レナにとって唯一の安らぎの場所だったダム工事現場跡のゴミ山。そこにリナが訪れ、父親との再婚話を持ちかけます。これにレナは否定しますが、加えてリナは「妊娠している」とレナに告げ、誰もいないことをいいことにレナに暴力を振るいます。

　これに逆上したレナはガラスの破片でリナの腹部を切りつけた後、鉄パイプで頭部を殴り撲殺。その後、家に帰ると鉄平が父親に暴力を振るっていました。それを見て逆上したレナは鉄平をゴミ山に誘い出し、後ろから鉈で頭を割って殺害。アニメでは6分ほどでこの一部始終が描かれ、あっという間に雰囲気が一変しました。

・人間不信になるレナ

　レナがリナと鉄平を殺害した後日、事件の隠蔽工作のために遺体をバラバラにします。そこにゴミ探しをするために“部活”のメンバーがゴミ山に訪れ、第22話「罪滅し編其の壱幸せ」の冒頭部分になります。圭一は「どうして相談してくれなかったんだよ！」と怒気を交えながらレナに問いますが、「無理だよ、圭一くんには何もできない…」と悲しそうに微笑みながら告げます。

　信じてもらえない圭一ですが、レナの本心を見抜き、涙を浮かべながら訴えかけ、レナは改心し”部活”のメンバーを信じるようになります。そして”部活”のメンバー全員でこの殺人をなかったことにします。しかし、大石が事件に目をつけ始めてから、再びレナは仲間たちに疑念を抱くようになります。

・圭一「鬼隠し編」の記憶

　第25話「罪滅し編其の四地球侵略」では圭一が「鬼隠し編」の記憶を取り戻します。圭一は引っ越す前に児童連続襲撃事件を起こしてしまったことをレナに見破られてしまいます。レナに「仲間なんかじゃない！」と言われて落ち込む圭一。

　その後、”部活”のメンバーに自分の過去を告げます。魅音、沙都子、梨花は気にしなくていいと励ましていましたが、圭一の脳裏に「鬼隠し編」の記憶がフラッシュバック。圭一は泣き崩れてしまい、駆けつけた知恵留美子先生（CV.折笠富美子）の対応で魅音と沙都子が側から離れると、梨花が圭一に「圭一は覚えているのですか？」と問いかけます。「ひぐらしのなく頃に」の真相にグッと近づく重要なシーンです。

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・人質立てこもり事件勃発　「ひぐらしのなく頃に解」に続くラスト

　第26話「罪滅し編其の伍リテイク」では、レナが突然学校に現れクラスメートを人質にとって立てこもり、警察へ真相究明を要請します。そして19時までにそれが果たされなかった場合、教室を爆破して全員殺害するとのこと。圭一は大石や部活メンバーの助けを得て、レナとの最終決戦に臨みます。圭一はバット、レナは鉈を手にとって殺し合いを始めます。

　レナが圭一のバットを弾き、万事休すかと思われましたが、レナが雛見沢症候群に打ち勝ち自分を取り戻します。その後は平穏な日々に戻りますが、大石が富竹ジロウ（CV.大川透）と鷹野三四（CV.伊藤美紀）が綿流しの日に亡くなったことを梨花に告げます。梨花は「いいわ、遊んであげる。永遠に終わらない、この6月を、好きなだけね」と告げ、「ひぐらしのなく頃に解」に続いていきます。

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◆「猫殺し編」（アニメ第１期OVA）のあらすじ＆見どころ

　猫殺し編は「ひぐらしのなく頃に」の外伝作品です。雛見沢症候群の深掘りがされています。

■アニメ第2期「ひぐらしのなく頃に解」あらすじ＆見どころは？

　アニメ第2期「ひぐらしのなく頃に解」は見る順番として厄醒し編・皆殺し編・祭囃し編の3つに分かれています。

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◆「厄醒し編」（第2話～第5話）のあらすじ＆見どころ

　厄醒し編はアニメオリジナルで沙都子が中心となったエピソードです。アニメ第1期のエピソードの伏線回収の補完がメインになっており、「ひぐらしのなく頃に」シリーズをより理解できるようなエピソードになっています。

・誘拐される梨花を目撃した沙都子

　第5話「厄醒し編其の四雛見沢大災害」では、突然の襲撃を受け、梨花が不審な男に連れ去られてしまいます。それを目撃した沙都子は同じく命を狙われ吊り橋から落とされてしまいますが、なんとか一命を取り留めます。

　雛見沢に戻ると既に雛見沢大災害の後で、村人は全滅していました。その後入院している沙都子の元に大石が訪れ、レナの帽子にメッセージがあるのではないかと沙都子に問い詰めますが、応答はナシ。少し時間が経って沙都子はレナのメッセージに気づき目が覚めますが、急性心不全で亡くなってしまいます。

　厄醒し編では罪滅し編と同様に部活メンバー間のトラブルは亡くなっており、新たな問題に直面することが示唆されている非常に重要なエピソードです。

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◆「皆殺し編」（第6話～第13話）のあらすじ＆見どころ（※「祟殺し編」の解答編）

　皆殺し編は祟殺し編の解答編でシリーズ全体の多くの謎が解明されていきます。主人公も謎の多いキャラクターだった梨花に移り変わります。

・羽入が登場、他のキャラクターにも変化が

　第6話「皆殺し編其の壱『迷路の法則』」では、オヤシロ様の正体・羽入（CV.堀江由衣）が登場します。ここでは梨花と羽入が時間を何度もループしていることが分かり、同時にいくつかの法則があることも見出します。そして今までは部活メンバーが突然狂いだし圧倒的な暴力を振る舞っていました、

　しかし、皆殺し編では部活メンバーのそれぞれが過去に起こった惨劇を夢の中で無自覚ながらも認識しており、それを考慮した行動をすることにより、正しいルートに進むようになります。そして第7話「皆殺し編其の弐『運命の変え方』」で赤坂が登場し、赤坂の妻が無事だったことも分かります。後は梨花を殺そうとしている人物を特定し、食い止めることに専念する状況になりました。

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◆「祭囃し編」（第14話～第24話）のあらすじ＆見どころ

　祭囃し編は「ひぐらしのなく頃に」シリーズの最終章です。今までの伏線を全て回収し、登場人物の過去の深掘りがされています。

・富竹ジロウ、死の真実「山狗」部隊と鷹野

　第11話「皆殺し編其の六『強い意志』」では、鷹野が雛見沢大災害を引き起こす終末作戦を実行するために、富竹を殺害。鷹野自らが失踪するフリをすることで「オヤシロ様の祟り」を演出しました。ここで今まで必ず起こっていた富竹と鷹野の失踪の原因が明らかになります。

　鷹野が引き連れた山狗部隊とは、今まで作業員の服装で圭一たちに襲い掛かった部隊で、部活メンバーが起こしていた事件を利用して雛見沢大災害を起こしたのが「祟殺し編」や「厄醒し編」でした。

　第12話「皆殺し編其の七『雛見沢症候群』」では、黒幕が存在することを部活メンバーが知ることになりますが、その正体が鷹野だということまでは掴めませんでした。このエピソードを皮切りに部活メンバーVS鷹野の構図になっていきます。

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◆「祭囃し（まつりばやし）編」（※全体の解答編）

　第14話「祭囃し編其の壱『三四』」では、幼き日の鷹野三四と育ての祖父である雛見沢症候群の研究者・高野一二三（CV.田中和実→西川幾雄）のエピソードが語られます。

・「雛見沢症候群」と鷹野三四の育ての祖父の存在

　鷹野三四の本名は田無美代子（CV.大浦冬華）。美代子は両親の突然の死により、施設で地獄のような生活を送っていました。その状況から脱するために友人と逃走を図りますが失敗。

　第15話「祭囃し編其の弐『蠢き』」では、凄惨な拷問にかけられます。そこに一二三が現れ、美代子の養育者として登場しました。美代子は一二三の研究を手伝いながら平穏な日々を送っていきますが、雛見沢症候群の研究は危険ということで研究は中止に。そのときの悲しみを胸に、改名した鷹野は祖父の研究を受け継ぎ、雛見沢症候群を証明してみせることを決意します。

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・秘密組織「東京」と「入江機関」

　第15話「祭囃し編其の弐『蠢き』」では、鷹野が大学を主席で卒業し、秘密組織「東京」に入会します。「東京」は政界・経済界の大物が連ねており、鷹野の研究を強く支援する存在でした。

　第16話「祭囃し編其の参『終わりの始まり』」では、表向きは入江診療所ですが、裏向きは雛見沢症候群を研究するための組織・入江機関の様子が描かれます。ここでは、鷹野の手段を選ばないマッドサイエンティストぶりが発揮。正義感の強い入江京介は鷹野のことを見過ごせはしないものの、手を打てない状況でした。

　そして第17話「祭囃し編其の四『謀略』」では、雛見沢症候群の研究のために梨花に協力してもらっていたが、高熱の日々が続き、それを見かねた両親が反発。梨花の協力が得られなくなってしまいました。そこで鷹野は梨花の両親を殺害。鷹野の想いの強さが垣間見える瞬間です。

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・「雛見沢大災害」は梨花の死を利用したものだった

　第19話「祭囃し編其の六『幕開け』」では梨花と羽入が、鷹野が黒幕であることを思い出します。梨花は入江に相談し、緊急マニュアル第34号の存在を知ります。そのマニュアルは、女王感染者が急死した場合に起こる村人の集団錯乱が発生する前に、全員を処分するという内容でした。

　そして梨花は立て続けに「もしそうなった場合、鷹野三四が何か得をする場合がある？」と問いますが、その答えは得られませんでした。この段階で鷹野が梨花を殺す理由が明らかになりますが、その根拠がないため、対策を練ることができません。その答えを得るために梨花は部活メンバーに、漫画のアイデア作りを装って助けを求め、対策法をみんなで考えます。ここで再び、部活メンバーVS鷹野の構造になります。

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・昭和58年6月を突破する戦い、赤坂の登場

　第20話「祭囃し編其の七『トラップ』」では、赤坂が登場します。梨花の唯一の心の拠り所だった赤坂の登場に梨花は飛びつきます。赤坂の証言を元に梨花の予言の正確性が証明され、ここで富竹、入江、大石、赤坂が梨花に協力することを決めます。

　その後、漫画のアイデア作りということになっていた部活メンバーに真実を打ち明け、協力を要請。圭一と沙都子にアイデアが浮かびます。

　第21話「祭囃し編其の八『48時間』」では、部活メンバーと大石が、死後48時間経過した梨花の死体をでっち上げることで、鷹野と山狗部隊が混乱。これを機に昭和58年6月を突破する戦いが幕を上げます。皆殺し編と異なり、部活メンバーだけではく、大石や赤坂といった大人の協力も得られた梨花。ラストまでスリリングで怒涛の展開をお見逃しなく。

■「ひぐらしのなく頃に礼」（アニメ第3期OVA）

　アニメ第3期「ひぐらしのなく頃に礼」は見る順番として「羞晒し編」「賽殺し編」「昼壊し編」の3つに分かれており、特に賽殺し編はアニメ第2期「ひぐらしのなく頃に解」の祭囃し編の続きのエピソードとなっています。

■「ひぐらしのなく頃に煌」（アニメ第4期OVA）

　アニメ第4期「ひぐらしのなく頃に煌」は見る順番として「罰恋し編-喜-」「妖戦し編-努-」「結縁し編-愛-」「夢現し編-楽-」の4つのエピソードに分かれています。今までの「ひぐらしのなく頃に」とは全く異なる雰囲気のエピソードです。

■雛見沢症候群とは？どんな症状？

　見る順番がわかったところで、次にアニメ「ひぐらしのなく頃」シリーズの考察で重要なキーワードとなる雛見沢症候群について解説していきます。

　雛見沢症候群とは雛見沢特有の風土病で、その正体は寄生虫による感染症です。空気感染するため、感染力が強いことが特徴。アニメ第2期「ひぐらしのなく頃に解」第12話で梨花が雛見沢症候群について語っています。

　また、女王感染者という存在が判明しています。女王感染者は代々古手家に継承されることがわかっており、「ひぐらしのなく頃に」では古手梨花が該当します。女王感染者は雛見沢を離れることができず、また女王感染者の周りにいる感染者は症状が緩和します。そして、女王感染者が死亡した場合、その周りにいる感染者の症状はL5（レベルファイブ）の段階まで引き上げられます。

■雛見沢症候群の段階別の症状とは

　雛見沢症候群はL1～L5の5段階に分類されています。第1段階であるL1は症状がほとんどなく、作中においてL1の登場人物も存在していません。これはあまりにも軽度の症状のため、雛見沢症候群と判断することが難しいためだと考えられます。

第2段階であるL2も自覚症状はありませんが、この段階になると雛見沢症候群を研究している入江機関による緊急マニュアル34の処分対象になります。この緊急マニュアル34は「祟殺し編」などにおける雛見沢大災害のことで、入江機関に所属している鷹野はこれを終末作戦と名付けています。ちなみに雛見沢村の住民全員がこの段階まで到達しています。

　第3段階であるL3はちょっとした幻聴や幻覚を自覚するようになります。これによって他人に対して疑心暗鬼するようにもなります。また、L3はL5に至った人が回復できる最高ラインであり、これ以上回復することはできません。

　第4段階であるL4以上になると疑心暗鬼が酷くなり危険な行動を取るようになります。「祟殺し編」では前原圭一、北条沙都子がこの段階まで到達していたことが考察されています。

　そして最終段階のL5になると、完全に理性が失われ突如人を襲い出し、自傷行為もするようになります。この段階になるとリンパ腺に強い痒みを感じるようになり、最終的に自分の喉を掻き切って死んでしまうこともあります。順番通りに見ていけば「鬼隠し編」の前原圭一はこの段階に陥っていたと考えられるでしょう。

■雛見沢症候群を知る組織、入江機関とは一体何なのか？

　入江機関は雛見沢症候群を軍事利用できるかどうかを研究している極秘期間で、表向きは雛見沢村唯一の診療所・入江診療所です。この入江機関には所長の入江京介、副所長でナース姿をしている鷹野三四（たかのみよ）、フリーカメラマンでもあり入江機関の監査役でもある富竹ジロウがいます。

　そして入江機関は雛見沢症候群の症状を緩和する薬・C120、その過程で生まれた雛見沢症候群を進行させてしまう薬・H173を開発します。C120はL5発症者の感染者をL3段階まで一時的に回復させることができるもので、ふだん沙都子が服用している薬もC120です。一方、H173は雛見沢症候群を促進させることができる薬であり、L3以上の感染者はL5段階まで引き上げられて末期症状を発症します。「祭囃し編」以外では富竹がこれを投与されて行方不明・死亡という結果になってしまいました。