9月1日にZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ対西武の試合で、西武の正捕手・森友哉の肝を冷やすキャッチャーフライが発生。同球場ではお馴染みとなっている強風に流され、落下地点に入ったはずの森は捕球直前に大慌て…最後はダイビングキャッチで事なきを得たが、このプレーにプロ野球解説者の里崎智也氏が言及。「野球の中で一番難しいプレー」と本音を明かした。
恐怖のキャッチャーフライが打ち上げられたのは7回裏、ロッテの攻撃。この回先頭打者で打席に立ったレアードが、3ボールからの4球目の甘い真っすぐを強振。打球は森の頭上に高々と舞い上がった。
一時はファウルゾーンで捕球態勢に入った森だったが、ボールは風で5メートルほど流されてフェアゾーンへ。あわや落球かと思われたシーンだったが、最後はダイビングキャッチでアウトに。捕球後、肝を冷やした森はちょこんと正座をして何とも言えない安堵の表情を浮かべた。
このプレーに元ロッテの正捕手として長年活躍した里崎氏は「よく捕りましたけどね」と切り出すと、ZOZOマリン球場の特徴について「風が吹いたときにホームのちょうど上は風が舞ってどっちに転がるかわからない。しかもマリンのホームの上は対象物が何もないので、遠近感やボールがどこになるかなどが全く分からない。黒い空に白い点が一つあるだけで、全く遠近感、方向性が分からない中でよく捕った」と説明し、森を労いつつも次のように続けた。
「僕だったら、今の位置だったら今江と福浦さんに任せています。土のところから出たら捕らないので『福浦さんと今江よろしくね』と。二人は自信があるのでね。一番難しいところを無理に捕りに行って落としたら元も子もない。(改めて実際の映像を指さし)サードもファーストも近くまで来ている。サードとファーストはスタンドが見えるので遠近感がつきやすい」
さらに里崎氏は「マリンのホームベースの上のキャッチャーフライは、野球の中で一番難しいプレー」とも述べ、対処法に加え、その難しさを改めて熱弁するとともに「本当かどうか思う皆さんは、ぜひ、プロ野球選手になって確かめてみて」と冗談で笑いを誘った。(ABEMA『バズ! パ・リーグ』)