大谷翔平、103年ぶり「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」の後は打者専念?専門家「可能性はあります」
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【米大リーグ】ホワイトソックス9-3エンゼルス(9月14日・日本時間15日 シカゴ/ギャランティード・レイト・フィールド)

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 エンゼルスの大谷翔平投手が、ホワイトソックス戦に「2番・DH」で先発出場。本塁打王争いでトップを走るゲレロJr.(ブルージェイズ)に並ぶ45号に期待が集まったが、4打数無安打、1四球、3三振と5試合ぶりのノーヒットに終わった。ABEMAの中継で解説を務めたスポーツジャーナリストの福島良一氏は、ベーブ・ルース以来の「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」達成後に、大谷のコンディション面を考慮して打者に専念させる可能性に言及。また本塁打王獲得のために「1番として起用するプランも考えられる」と予想した。

 熾烈をきわめる本塁打王争いは、前日の試合で弾丸ライナーをレフトスタンドに突き刺したゲレロJr.が45本でわずかにリード。44本で2位につける大谷の背後には、この日の試合で43号3ランを放ったペレス(ロイヤルズ)が迫り、3選手による抜きつ抜かれつのハイレベルな戦いが続いている。

 今季は投手としても9勝を挙げ、1918年にベーブ・ルースが記録して以来103年ぶりとなる「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」にリーチをかけている大谷。17日(日本時間18日)のアスレチックス戦で先発登板を予定している大谷について、メジャーリーグの事情に精通した解説の福島氏は「もし大谷が次の先発で勝ち投手になり、ベーブ・ルース以来の2ケタ勝利・2ケタ本塁打を達成すれば、あとはバッターに専念させる可能性もありますね」と10勝目を挙げた場合の起用法に言及した。

 現代野球では前例のない投打二刀流による負担の大きさもあり、シーズン終盤に入ってやや失速気味の大谷だけに、実況の節丸裕一アナは「そのほうが大谷にとっては健康が保てそうな気がしますね」とコンディション面での効果に期待。さらに福島氏は「それと同時に、8月に一時期あったフレッチャーと大谷の打順を入れ替えることも考えられます」と打席数を増やすために大谷を1番に置くというプランを語った。

 本塁打王獲得に向けて、「残りシーズンを考えた場合に、大谷に有利な点は打順にあるんですよ。ゲレロJr.もペレスも3番バッターなので」と1番起用のメリットを説明した福島氏。現状、タイトルを争うゲレロJr.は538打数で45本塁打、ペレスも548打数で43本塁打と、475打数で44本塁打の大谷と比較するとそれぞれ60打数以上も多い。その差を少しでも埋めることができれば、自然とタイトル獲得の可能性は高まるのではないか、という計算だ。果たして大谷の“一刀流”解禁や1番での起用はあるのか。次回登板の結果に加えて、シーズン最終盤のマドン監督の采配にも注目したい。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)

大谷翔平、ひやり
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ヒメネス 同点のHR級の打球をジャンピングキャッチ
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思わず手を見る大谷
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