6月の代表戦で証明する必要がある
ヴィッセル神戸で11試合ゴールのない大迫勇也に続いて、日本代表戦士がピンチを迎えている。吉田麻也のことである。
プレミアリーグのサウサンプトンでは現リヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクともコンビを組んだ吉田。その後はセリエAのサンプドリアへ移籍しており、今季で3シーズン目である。東京五輪ではオーバーエイジ枠として呼ばれ疲労の溜まった状態でサンプドリアでの新シーズンを迎えたが、好調であり、先発フル出場を続けていた。インテル、ユヴェントスからゴールを奪うなどセンターバックながら決定力の高さを見せつけている。しかし、マルコ・ジャンパオロ監督が就任した年末頃からポジションを失い、2022年となってからフル出場したのは1-3で敗れたユヴェントス戦のみである。
33歳となった吉田だが、サンプドリアとの契約は今季で満了となる。伊『Club Doria 46』によれば今季でクラブを離れる可能性が高いと伝えられている。気になる去就だが、伊『Caliomercato.com』によればJリーグのクラブが複数興味を示しているという。予想されるのは資金力に定評のあるヴィッセル神戸や古巣の名古屋グランパスか。また。英『The Celtic Bhoys』ではセルティックが来夏に獲得すべき選手3人という特集で吉田の名前を挙げている。セルティックといえば古橋亨梧をはじめ多くの日本人選手が活躍している。そのため、日本人への評価が高いのだろう。
移籍先はともかくある程度の出場機会があるクラブへの移籍ができない限り、日本代表での地位も悪くなってしまう。チームのキャプテンということもあって簡単に落選するとは考えられないが、冨安健洋、板倉滉、伊藤洋輝とセンターバックは若い選手が所属クラブで躍動している。吉田は彼らにないW杯の経験値を持っているが、パフォーマンス向上とならなければ厳しい。実際にアジア最終予選の最後のオーストラリア戦とベトナム戦ではミスが散見されている。
代表では絶対的な存在もクラブでは難しい状況に追い込まれている吉田。移籍は濃厚とされており、続報を待ちたい。