プレミアリーグ第37節が17日に行われ、リヴァプールが敵地でサウサンプトンと対戦した。
首位マンチェスター・Cとの勝ち点差が「4」のリヴァプールは、この試合に勝利することで差を縮め、最終節で逆転優勝を狙う。FAカップ決勝戦から中2日の影響もあって、この日は大幅なターンオーバーを敢行。ロベルト・フィルミーノ、ジェイムズ・ミルナーらが先発入りし、南野拓実は今季のプレミアリーグ初スタメンを飾っている。ルイス・ディアスやチアゴ・アルカンタラはベンチからのスタートとなった。
試合は13分に均衡が破れる。ミルナーがディオゴ・ジョッタに縦パスを付けるも、サウサンプトンのリアンコが鋭い読みで潰し切る。中央でパスを受けたネイサン・テラが左へ展開し、ネイサン・レドモンドがドリブルをスタート。カットインから右足を振り抜くと、強烈なシュートが突き刺さり、サウサンプトンが先手を取った。
優勝に向けて負けられないリヴァプールも即座に反撃。18分、ツィミカスのフリーキックからフィルミーノが頭でネットを揺らすも、オフサイドの判定。19分には南野がペナルティエリア手前から右足で狙うも、シュートはGK正面へ。
徐々に攻撃のリズムが出て来たリヴァプールは26分、右サイドでボールを持ったジョー・ゴメスが中央のジョッタをめがけたクロスボールを供給。ワントラップしたジョッタの落としに反応したのは南野。右足から放たれたシュートがニアサイドを撃ち抜き、リヴァプールが試合を振り出しに戻した。
その後はリヴァプールが試合の主導権を握り、徐々にシュートの本数を増やしたものの、逆転には至らず。前半はこのまま1-1で終了した。
後半に入ってもリヴァプールが押し込む展開に。48分、ツィミカスが左サイドを突破してクロスを送ると、中央のジョッタがワントラップからシュート。これはわずかに枠を外れた。55分にはフィルミーノのスルーパスからハーヴェイ・エリオットが狙うも、枠を捉えられない。
ゴールを脅かすシーンを増やしながらも、リヴァプールはなかなか2点目が奪えない。それでも68分、ツィミカスの左コーナーキックがニアの選手に当たって変化したところに、ジョエル・マティプが反応。ヘディングシュートで遂にゴールをこじ開け、リヴァプールが逆転に成功した。
その後は巧みな試合運びで危ない場面を作らせず、試合はこのままタイムアップ。FAカップ決勝戦からスタメン9名を変更しながらも、サウサンプトン相手に逆転勝利を飾った。南野拓実はフル出場を果たしている。
リヴァプールは首位との勝ち点を「1」に縮めて最終節へ。25日に行われる今季のリーグ戦ラストマッチで、リヴァプールはアンフィールドにウルヴァーハンプトンを迎える。一方、サウサンプトンは敵地でレスターと対戦する。
【スコア】
サウサンプトン 1-2 リヴァプール
【得点者】
1-0 13分 ネイサン・レドモンド(サウサンプトン)
1-1 27分 南野拓実(リヴァプール)
1-2 67分 ジョエル・マティプ(リヴァプール)