DAZNで配信中の元日本代表DF内田篤人氏の冠番組『内田篤人のFOOTBALL TIME』の最新回に、リバプールに所属する南野拓実がゲスト出演。“ゲーゲンプレス”について、議論を交わした。

 この最新回では、内田氏がイングランドへ行き、リバプールとトッテナムの試合を取材する様子を紹介。番組の収録も現地で行なわれた。

 リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督の代名詞と言えば、ボールを奪われた瞬間にハイプレスを仕掛けて即時奪回し、素早いカウンターに繋げるゲーゲンプレスだ。

 トッテナム戦を見た内田氏は、「両サイドバックが凄いプレスに行くから、ここ(CBの両サイド)が空くじゃん。あれは凄い」と話し、ドイツの名門シャルケの右SBとして活躍した自身の経験も交えてこう語った。

「俺もドイツの時に(現マンチェスター・ユナイテッド暫定監督のラルフ・)ラングニックだったかな、『ゲーゲンプレス、ゲーゲンプレス』って言われて、後ろが空くのが嫌だから、いつも遅れて行っていた。そしたら、『ウッシー、お前は考え方が違う。裏を取られる奴が悪いんじゃない、プレスを掛けて蹴られる奴が悪い』と言われて、後ろ気にしないで行こうって思った』

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 内田氏が「クロップもそんな感じなのかな?」と問うと、南野は「そうですね。僕もザルツブルクで、ラングニック(の下)でやっていたからわかるんですけど、同サイド圧縮めっちゃするじゃないですか」と同調。内田氏が「する。一発で変えられたらどうするの?」と話すと、こう続けている。

「(そうなったら)けっこう地獄ですけど。そこで取り切るスタンスというか。それは日本にいた時の自分のサッカーの感覚では全くなかったから、びっくりしました」

「逃げられたらどうしようとか、変えられたらどうしようとか考えない」(内田氏)

「変えさせない。取り切る」(南野)

「そこが(日本と)全然違うなぁ」(内田氏)

 ゲーゲンプレス戦術を経験してきた2人は、リスク管理をしがちな日本のサッカーとの違いに衝撃を受けたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部