今季モナコでリーグ戦10試合1ゴールと低調
日本代表MF南野拓実は、今季開幕前にイングランド1部リバプールからフランス1部ASモナコへ移籍した。しかし、新天地で期待に見合う活躍はできておらず、リバプール専門メディア「Liverpool.com」は「現時点でリバプールは正確に南野を売却したと言っても過言ではない」と見解を述べている。
南野は2019年12月、オーストリア1部ザルツブルクから移籍金750万ポンド(約12億円)でリバプールへ完全移籍。ユルゲン・クロップ監督から一目置かれる一方で、レギュラーには定着できず、2020-21シーズン途中にはサウサンプトンへのレンタル移籍も経験した。
昨季はカラバオカップで4ゴール、FAカップで3ゴールと存在冠を発揮したが、プレミアリーグでは11試合3得点にとどまり、昨夏に出場機会を求めてモナコへの移籍を決断した。
しかし、南野はここまで新天地でリーグ戦10試合に出場して1得点4アシスト。プレー時間は計377分どまりで、公式戦で見ても16試合で688分と、思うようにプレー機会を得られていない。
記事では、「昨夏に南野がリバプールを去った時、ほとんどの人はそれが正しい決断だと信じていた。ポジション争いに割って入るのに苦労していたからだ」と切り出したうえで、モナコでの南野、そして南野が去ったリバプールの状況について触れている。
「フランスのモナコは1300万ポンド(約21億円)をつぎ込んで昨年7月に南野を獲得。関係者全員にとって正しい動きだと多くの人が感じた。しかし、6か月が経過した今、リバプールは確実に取引を有利に進めた。南野は移籍後、リーグ・アンでほとんど結果を残せていない。モナコで6試合にしか先発しておらず、計377分間しかプレーしていない。また、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の3試合でもノーゴールだ。もちろん、モナコでのキャリアはまだ始まったばかりだが、現時点でリバプールは正確に南野を売却したと言っても過言ではない。ただ、FSG(リバプールを所有するフェンウェイ・スポーツ・グループ)も南野に代わる選手を獲得できていない。これはオウンゴールのようなものだ」
27歳の南野はこの試練を乗り越え、再び輝きを取り戻すことができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)