日本代表FW浅野拓磨(VfLボーフム)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)のドイツ戦で勝ち越しゴールを奪取。森保ジャパンの金星やベスト16入りに貢献した。このカタールW杯での活躍もありトルコ1部の強豪ベシクタシュが同選手獲得に動いているほか、イングランド方面からの関心も取りざたされている。7日、トルコメディア『ファナティック』が報じた。

 浅野拓磨は昨年5月にセルビア1部パルチザンを給与未払いを理由に退団。翌月にVfLボーフムと2024年6月までの3年契約を結ぶと、今年9月10日のシャルケ戦で右膝の内側側副靭帯を断裂するまで両ウイングでコンスタントに出場機会を得ていた。

 『ファナティック』の報道によると、ベシクタシュはアルジェリア代表FWラシド・ゲザル(30)の負傷離脱をうけて、右ウイングの補強に動く方針を固めたとのこと。来年1月の獲得候補に浅野拓磨をリストアップしており、すでにVfLボーフムにオファーを提示したという。

 これに対して、VfLボーフムは移籍金400万ユーロ(約5億8000万円)を要求。ベシクタシュは最大でも200万ユーロ(約2億9000万円)しか用意しない姿勢を見せているが、クラブ間交渉は現在進行中とのこと。さらにベシクタシュはカタールW杯終了後に選手サイドとの交渉も始める予定だという。

 さらにVfLボーフムは浅野拓磨を移籍金ゼロで獲得したこともあり、カタールW杯終了直後の同選手売却に前向きである模様。ベシクタシュ以外のクラブからもコンタクトを受けているほか、イングランドのクラブやJリーグクラブも浅野拓磨に関心を寄せているとみられる。

 なお浅野拓磨は先月23日のグループリーグ初戦・ドイツ戦で57分から出場。1-1で迎えた83分に相手ディフェンダーとの競り合いながらもペナルティエリア右隅で角度のない位置から強烈なシュートを放ち、勝ち越しゴールを奪っていた。

 また先月27日のコスタリカ戦以降も全試合で途中出場。ゴールこそ決められなかったが、スーパーサブとして存在感を発揮していた。