今年で34歳となる吉田

今季は3ヵ年計画の3年目としてJ1優勝を目標に掲げていた浦和レッズ。しかしここまでシーズン2勝と苦しい戦いを強いられており、順位も14位と優勝どころか残留争いに近い成績となっている。

今季はAFCチャンピオンズリーグの影響もあり、DFの怪我人が続出。鹿島アントラーズから加入し、出場時には高いパフォーマンスを発揮していた犬飼智也が長期離脱し、日本代表の酒井宏樹もACLで負傷した。前々節のセレッソ大阪戦では大畑歩夢が復帰し、2試合連続で先発を勝ち取った。

特にセンターバックはアレクサンダー・ショルツが守備のリーダーとしてクオリティの高いプレイを発揮するも、チームの成績に反映されていない部分はもどかしい。今季の岩波拓也は不安定なプレイが多く、知念哲矢もJ1での経験は少ない。今の浦和にはショルツの相棒役が必要だ。

そんな浦和が日本代表のキャプテンを獲得するかもしれない。今季限りでサンプドリア退団が噂されている吉田麻也について地元紙『Il secolo XIX』が報じており、浦和の他に古巣の名古屋グランパスとFC東京が関心を示しているようだ。
今季はセリエAでの3年目のシーズンを戦い終えた吉田だが、26試合の出場にとどまった。今季限りでサンプドリアとの契約が満了となるタイミングで日本への復帰も考えられるだろうか。個人としても11月のFIFAワールドカップに向け、より試合に出場できる環境を求めてクラブを変える選択肢もある。

浦和としても今季は槙野智章や宇賀神友弥といったベテラン勢が移籍するなど、大きな入れ替えを行ったが、精神的な支柱が不在でチームの安定感が見られない。日本代表の主将を最終ラインに据えることができれば、守備以上にチームとして柱となる活躍にも期待できる。吉田の浦和加入はあるのだろうか。