日本代表DF板倉滉が1日、メディア対応を行った。

 日本代表は、2日にキリンチャレンジカップ2022のパラグアイ代表戦(札幌ドーム)、6日に同ブラジル代表戦(国立競技場)、10日にキリンカップサッカー2022のガーナ代表戦(ノエビアスタジアム神戸)、14日に同チリ代表戦またはチュニジア代表戦(パナソニック スタジアム 吹田)を控えている。日本代表は5月30日から合宿を開始。6月の4連戦に向けて調整を進めている。

 日本代表に招集された板倉は、コンディションについて問われると「自主練もしていたので、良い感じに仕上がっています」とコメント。「チームとして大事な4連戦ですが、個人としても大事な試合。良い緊張感をもってやれています」と、ポジション争いの相手でもあるDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)やDF伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ)らと互いに意識を高め合い、コミュニケーションを取りながら練習できていることを明かした。

 板倉が2021-22シーズンを過ごしたシャルケは、5月31日に板倉の買い取りオプションを行使しないことを発表。経済的な理由により、550万ユーロ(約7億6,000万円)に設定されていたと言われる買い取りオプションの行使を断念した。1シーズンと短い在籍期間になったが、板倉はシャルケに特別な感情を抱いているようだ。

「やっぱり寂しい。みんなと良いシーズンを送れたし、シャルケは僕にとっても良いオプションでした。ブンデス(1部)でもやりたかったし、(残留を願う意思を)シャルケからも感じていましたけど、こればかりはどうしようもない。シャルケに呼んでくれたことと、あれだけのクラブでプレーするチャンスを与えられたことに感謝したいです。1部に上がったことは最低限の目標でしたが、みんなと達成できて嬉しいし、寂しいという気持ちです」

 シャルケ退団が決まった板倉は、今後の自身の去就をどのように考えているのだろうか。

「僕もニュースで見ることが先だったりします(笑)。そういう(移籍に関する)話があることは嬉しい。自分を必要としてくれるチームに行きたいですね。まだ何も決まっていませんし、僕自身もまだ分かっていませんが、行った先で自分のすべてを出せるようにしたいです」

 FIFAワールドカップカタール2022は、今年11月21日に開幕する。日本代表メンバー入りを「間違いなく目指している」と断言する板倉は「この4連戦が大事。東京五輪世代がもっと試合に出て活躍することで日本サッカーもどんどん強くなりますし、その自覚も生まれた1年でした。まずはメンバーに入りたい」と意気込みを語った。