日本代表DF板倉滉が1日、メディアのオンライン取材に応じた。
今季をマンチェスター・シティからのローンプレーヤーとしてシャルケで過ごした板倉。2.ブンデスリーガに降格したチームといえど、ドイツ国内でも指折りの名門でのプレーだったか、センターバックやボランチとして公式戦32試合の出場で4ゴールを決め、1年でのブンデスリーガ返り咲きにも大きく貢献した。
そのシャルケからは退団が決まり、来季去就が不透明なまま今年11月に迫るカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー入り争いに身を投じる25歳だが、「チームとして大事な4試合になる。個々としても勝負というものがあるし、そういう意味で練習から良い緊張感をもってやれている」と切り替えを強調した。
今シリーズの日本は2日のパラグアイ代表戦を皮切りに4試合の国際親善試合を予定。チームとして限られた試しの場で、選手たちにとっても本大会のメンバー入りに向けて貴重なアピールの場になるが、今回の欧州組でも充実したシーズンを過ごした1人の板倉はシャルケで自信を培っての活動参加となったようだ。
「1シーズンを通じて試合に出られたし、デカかったり、強かったり、今までやったことないようなFWともやれた。そういったところでの強さというのが確実に出てきていると思う。そこを代表でも出していければ」
今や現在の代表でもDF吉田麻也、DF冨安健洋のレギュラーセンターバック陣を猛追する存在の1人となりつつあり、必要に応じてボランチをこなせるユーティリティ性も鑑みれば、本大会のメンバー入りも大いに期待できるが、本人も昨夏の東京オリンピックに続く大舞台でのプレーに強い思いを抱いていると話す。
「そこはもう間違いなく目指している大会だし、絶対に出たいという思いが強い。あとは僕ら東京五輪世代だったりがもっともっと試合に出て活躍することで、日本サッカー界もどんどん強くなってくる。そういった自覚も生まれた1年だったし、まずはメンバーに入れるように頑張っていきたい」
その願望を形にするためにも大事なシリーズとなるが、[4-3-3]のシステムが基本化する日本としては3バックなどの布陣を含め、チームとしてもトライのチャンスに。板倉は「まだ3バックをやるかわからない」とした上で、6日に対戦するブラジル代表らとの対戦に心を躍らせつつ、チームとしての試みにも意欲を示した。
「またアジアと違った南米特有のリズムや打開する能力を持った選手が多い相手と試合できるのはまず確実にプラスになる。まだどういうことをやっていくのかわからないけど、色々なことを試すのなら、それもポジティブに捉えて、トライしていけたら良い」