日本代表のMF堂安律(PSV)が、ワールドカップ(W杯)に向けた意気込みを語った。

最終予選で苦しみながらも7大会連続7度目のW杯出場を決めた日本代表。6月にはキリンカップをはじめ、ブラジル代表やパラグアイ代表との親善試合が予定されており、12月の本番に向けて選手たちにとっては大きなアピールの場となる。

堂安はアジア最終予選の最後の2試合を戦った前回の活動では招集されておらず、4カ月ぶりの代表となる。しかし、「悔しかった」と本音を明かしながらも、落選が今の自分に繋がったという感謝の気持ちが強いようだ。

そして、来月はサッカー王国ブラジル、カタールW杯ではドイツやスペインとの対戦が控えているが、堂安は強豪ということを意識し過ぎず、あくまで自分のプレーに集中することが大事だと語った。

「(強豪相手に)ボールを保持されることはビーレフェルトで経験していて、保持する側でPSVで経験しています。スペイン相手にオリンピックで2試合しているので、体感では問題ないと思います。ただ、W杯は想像もつかない舞台なので、なんとも言えないです」

「PSV移籍した1年目は自分のプレーを分析し過ぎたり。一試合を見てこうした方が良いと考え過ぎてしまいました。悪いシーンを分析すると、同じ状況になると悪いイメージが出てしまうので、逆に良いシーンを多く見るようにしています」

「なので、変なことを考えないでしっかりと、今ならパラグアイ戦について考えることを集中しています。自然体でいることがパフォーマンスを出すためには重要で、今シーズンはそれが良くできたので、マインドセットとしても今回の4試合で良いプレーを見せられたらと思います」

次回の代表活動はカタールW杯開幕から3カ月前の9月に行われるため、実質的に最後のサバイバルという見方が強い今回。しかし堂安は他人と比較するのではなく、自分に集中すると強調。筋を曲げることはなかった。

「サバイバルという意識はしていなかったですが、W杯前の最後の大きなテストだとは思っています。人のことを考えると良くないので、自分のことに集中したいです。終わった後にサバイバルの結果を誰かが評価してくれると思います」

「競争はウェルカムですが、自分が誰かと比較することはないです」