日本代表のDF長友佑都(FC東京)が、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けた意気込みを語った。

最終予選で苦しみながらも7大会連続7度目のW杯出場を決めた日本代表。6月にはキリンカップをはじめ、ブラジル代表やパラグアイ代表との親善試合が予定されており、12月の本番に向けて選手たちにとっては大きなアピールの場となる。

近く36歳の誕生日を迎える長友にとって、4大会目となるW杯。現スカッドの中では最もキャリアの長い選手の一人だが、その責任感は人一倍強いと自負しているようだ。国内でのサッカー人気を高めたいという想いが次第に強くなってきたと語る。

「日本代表の試合に出れば出るほど、W杯に出場すればするほど、その想いは高まってきます」

「チームに入った頃は自分のプレーを示すことに精一杯でしたが、日の丸を背負って戦うにつれて、日本サッカーの発展を意識するようになったのは事実です」

「今回は最終予選でW杯に行けるかどうか苦しい状況でしたが、その時も危機感はありましたし、W杯に行かなければ、日本サッカーの人気も一気に落ちるという危機感もありました」

「W杯につなげられて、大きなチャンスを手にしたので、多くの子供たちも見ていますし、またサッカー人気が出てサッカーの発展につなげていきたいです」

そしてそのカタールW杯では、グループステージで強豪のドイツやスペインと対戦する。長友は番狂わせを起こせる可能性はあると意気込みながらも、現実的に守備を固めてカウンターで点を取る方法を考えているようだ。

「番狂わせはどの大会にもありますし、生で見てきて感じてきているので、何が起こるかわからないW杯で何かを起こせるように頑張ります」

「スペインだったりドイツだったりというのは、ボールを支配される、主導権を握られる時間が多くなると思います。自分たちは守備をしながらもどこでカウンターのスイッチを入れるのか、前の選手をどう生かすのか。スペースやペースの配分、狙っていくところは常に意識したいです」

「相手は最終予選と戦い方が全く変わってくるので、しっかり守備して、相手が出てきた裏を狙いたいですね。相手が強くなればなるほど力を発揮できるという点、良い守備から良い攻撃に繋げる点では自分の強みも発揮できると思います。一対一で負けないという基本的なところは、カウンターの場面では勢いよく出ていけるように、しっかりと準備していきたいと思います」