パラグアイ代表のギジェルモ・バロスケロット監督が、キリンチャレンジカップ2022の日本代表戦を前に記者会見に出席した。

パラグアイはカタール・ワールドカップ(W杯)南米予選を8位で終えており、W杯出場はならず。ただ、2010年の南アフリカW杯では日本はPK戦の末にラウンド16で敗れるなど、世界を知る国の1つだ。

今回は分散して来日したパラグアイ代表。日本戦を迎えるにあたり、バロスケロット監督が意気込みを語った。

「みなさんこんにちは。明日の試合は我々にとっても非常に役に立つ試合になると思っている。日本代表がワールドカップに出場する国ということで、非常に素晴らしい対戦が実現したと思っている」

「明日から我々は、次のアメリカで行われるワールドカップを目指し、新しいチームづくりに取り組んでいく。明日の試合に臨むにあたり、全員が新しいプロセス、夢のスタートを担っていると自覚して臨むべきだ」

日本との対戦を、4年後のW杯へのスタートと捉えるバロスケロット監督。コンディションについては「選手の状態は非常に良い。とはいえ、順応に当てられる期間は非常に短く、明日すぐに日本戦で結果を残さなければいけない状況だ」とコメント。「試合では全力を尽くし、移動と状況を言い訳にすることなく戦いたいと思う。強い結束したチームとして明日の試合に臨む」と、日本戦でもしっかりとしたプレーを見せたいと意気込みを語った。

バロスケロット監督はクラブチームの監督で日本へとやってきたことがある。2014年のスルガ銀行チャンピオンシップでラヌースを率い、柏レイソルと対戦した。

それ以前にも日本に対戦相手としてきたことがあるバロスケロット監督だが、日本のサッカーの進化に驚きを口にした。

「日本のサッカーは時間と共に非常に大きな成長を遂げていると思う。以前はこれほどまでに日本の選手たちが世界各国のリーグで活躍する時代が来るとは誰も思っていなかったと思う」

「リバプールをはじめ、イタリアやドイツなどのビッグクラブで日本人選手が活躍しており、それが日本の成長を裏付けていると思うし、今後も成長を遂げる代表チームだと思う」

「非常に力をつけてきており、国際大会などでも一次予選などはほぼ突破するだけの実力を持っていると思う」

その中で日本で注意する選手には2名を挙げた。

「久保(建英)と南野(拓実)だ。他にも素晴らしい選手がいるが、彼らは国際的にも非常に大きなインパクトを与えている選手だと思う」

「日本代表の守備のスペースを我々がいかに使っていけるかがポイントとなる。非常に魅力的な試合になるのではないかと予想している」