現地時間6月1日に開催されたカタール・ワールドカップ欧州予選のプレーオフ(パスA)準決勝で、ウクライナ代表がスコットランド代表と敵地で対戦した。

 ロシアの軍事侵攻を受ける母国を思い、国旗を纏って入場したアウェーチームは、33分にアンドリー・ヤルモレンコが絶妙なループシュートを決めて、待望の先制点を奪取。49分にもロマン・ヤレムチュクがネットを揺らすと、79分に1点を返されるも、後半アディショナルタイムにアルテム・ドフビクがダメ押し点を挙げ、勝負を決めた。

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 並々ならぬ想いでこの一戦に臨んだウクライナが、3―1でスコットランドを破り、ウェールズの待つ決勝に駒を進めた。



 前日会見では、涙ながらに「全てのウクライナ人はこの戦争を止める、この1つのことだけを望んでいる」と訴えていたオレクサンドル・ジンチェンコは、気持ちのこもったプレーを見せ、マン・オブ・ザ・マッチを獲得。英衛星放送『Sky Sports』によれば、試合後に改めて、国民の期待を一身に背負う自分たちがなすべきことを伝えている。


「ウクライナの状況は誰もが知っているし、どの試合も決勝戦のようなものだ。僕たちはチームとしてワールドカップに出場する夢を持っている。もう1試合、もう1回決勝戦がある。そこに勝たなければ、この試合は何の意味もない」

 今回戦ったスコットランドについては「素晴らしいチームであり、各ラインに信じられないような選手がいる。でも僕らはよくやった。3点取れたし、もっと取れたはずだ」と語ったマンチェスター・シティのレフティは、5日にカーディフで行なわれる最終決戦に向け、最後にこう語っている。

「ウェールズ戦は、我々にとって非常に重要な試合になる。人生最高のパフォーマンスを見せなければならない」

 魂の勝利を掴み取ったウクライナ。2006年のドイツ大会以来、2度目のワールドカップ出場まで、あと一歩だ。 

構成●サッカーダイジェストWeb編集部