日本代表MF吉田麻也(サンプドリア/イタリア)が、メディアのオンライン取材に出席。ブラジル代表戦を前に意気込みを述べた。

日本は2日に札幌ドームで行われたキリンチャレンジカップ2022・パラグアイ代表戦で4-1と快勝を収めた。6日には国立競技場へと会場を移し、ブラジルと対戦する。

7大会連続のワールドカップ出場を決めている日本。欧州でプレーをする日本人選手は増加傾向にあるが、吉田は現在地を「まだまだ厳しい」と口にする。良くも悪くも若いチームと評するサムライブルーへ、自身は勇気と謙虚さのバランスを伝えていきたいと考えているようだ。

ブラジル戦を「ワールドカップにつなげるために非常に大事な一戦」と位置付けている吉田。本気の強豪国を相手には、これまで以上にプレーの質に拘る必要があると、キャプテンは気を引き締めている。

「パラグアイとやったことで良い状態で試合に臨めると思います。それはブラジルも一緒で、お互いに良い状態でやれると思います」

「(ブラジル戦は)より正確にスピーディーにやらないといけないですし、ここから先は細かいことにこだわってチーム作りをして、個々のパフォーマンスも注意深くやらなければいけないです。タフな相手ですが、自分達がどれだけできるか。次に繋がるために、ワールドカップにつなげるために非常に大事な一戦だと思います」

「今までやってきたことをベースに、強豪国相手にはもっとシンプルにプレーをして、でもミスはしてはいけない。韓国もミスから失点したり、崩されていました。どれだけアグレッシブにいって、どれだけがっちり守るのかのバランスが大事」

「2タッチ、3タッチして相手をかわすことは現実的に厳しいので、相手のプレスを掻い潜って、1タッチ、2タッチでスペースに持っていって、自分達の形で勝負しなければいけない。どうやってボールを持つ時間を長くするかも大事になるし、前半で決着がついてしまうことが多かったので、どれだけ0-0の時間を長くするか大事です」

ブラジル戦のチケットはソールドアウトとなっているが、一方で他会場の試合は席が残っている。日本代表というブランドをもってしても盛り上がり切らない国内事情を問われると、「自分の感覚とは違った」と率直で複雑な想いを口にしている。

「難しいですね。ブラジルと対戦が決まってからブラジル戦のチケットを頼まれて凄く難しかったです。盛り上がっているのかなと思っていたんですが、札幌の試合を見てチケットが売れ残っていることを知って、自分の感覚とは違ったというのがありました。もうちょっと自分達が露出を増やさないといけないのかなと思います」

「20代前半の選手たちにはオフにたくさんの媒体に出てもらいたいと伝えています。ピッチ外のことなのでできる限りだと思います。サッカーで結果を出すこともそうですが、露出を増やすことは、1人1人ができることかなと思います」