カナダ代表が、親善試合をボイコットした。
ボイコットしたのは5日に予定されていたパナマ代表との親善試合。理由はカナダサッカー協会(CSA)との揉め事だった。
カナダはカタール・ワールドカップ(W杯)の出場権を獲得。1986年以来、36年ぶりのW杯出場となった。
そのカナダだが、選手たちがサッカー協会とW杯の賞金に関する交渉をしていたが、協会側から「軽蔑」を受けたとして非難するレターを送ったという。
カナダ『TSN』によると、選手たちはFIFAから得る総額の10%を与えられるとし、少なくとも1000万ドル(約13億円)を手にするとされていた。
カナダサッカー協会は4日に『TSN』に対してこの件について声明を発表。100%を求められたが、男女で平等に分けるとした。
「明確にしたいが、男子代表チーム要求は、ワールドカップの賞金の75%〜100%だった」
「協会は、給与の公平性という原則を守るため、FIFAワールドカップの賞金の60%を2つの代表チームに分配。つまり、30%ずつをそれぞれの代表チームに、40%を協会に分配することを提案した」
「カナダのサッカーは全ての人に公平で公正な道を見つけるために、誠実に選手と協力してきた」
「我々はカナダサッカーが日々抱えている財政的な現実の中、事実に基づいた議論を行いたいと考えている。公正と平等の原則にコミットしており、我々は公正なオファーを選手に提示したと思っている」
賃金の平等という点では、隣国のアメリカ女子代表選手たちが男子代表との平等を求め、先日その約束を取り付けていた。どこの国にも存在する報酬鵜の問題。久々のW杯出場も一筋縄では行かなそうだ。