日本代表FW古橋亨梧が7日、メディアのオンライン取材に応じた。
カタール・ワールドカップ(W杯)出場を決めた今、チームとしての試しと選手間の競争という新たなフェーズに入った日本。FW大迫勇也という不動のストライカーが不在の今活動ではその代わりとなる選手の確立もテーマになるなか、パラグアイ代表に4-1と快勝した2日の初戦に続き、6日に国立競技場でブラジル代表と対戦した。
FIFAランキング1位国を相手に力試しの一戦で粘り強い守備で対抗した日本はPKによる1失点にまとめ上げたが、攻撃をシュート4本に抑え込まれ、0-1で敗戦。スコア的に惜敗だが、内容的に終始圧倒され、3トップの中央で出場した古橋も今季のセルティックで公式戦20ゴールを記録した力を出し切れず、67分に交代した。
それから一夜明け、自身もエリア外からのシュート1本に終わった古橋は冒頭でまずブラジル戦の振り返りを求められると、「一人ひとりが本当にうまくて、対戦してすごく勉強になったというか、良いものを肌で感じられたし、すごく楽しかった」と話す。
だが、チームとして0-1以上の差を感じる敗北で「負けたのも、何もできなかったのも悔しい」との心境も吐露。自身も封殺されたが、「まだまだ成長できると感じたし、もっと自分を磨き続け、技術を高めて、頑張らないといけない」と成長も誓った。
その上で「やっぱり1人、2人は剥がせる選手にならないといけないし、ああいうレベルでも自信を持ってボールを引き出して、もっともっとゴールに向かっていかないといけない」と今後の課題も口に。具体的に述べると、持ち味の裏抜けにも言及した。
「やっぱり反応が早いと思った」というDFマルキーニョスとDFエデル・ミリトンのセンターバック陣のような世界レベルの選手と渡り合う上でポジションニングとともに反応が大事と説き、「コンマ何秒。それが裏を取れるか取れないかの差」と続けた。
チームも個人も課題が浮き彫りのブラジル戦だが、ガーナ代表戦が10日に迫る。ヴィッセル神戸時代の古巣であるノエビアスタジアム神戸に凱旋の古橋は「ピッチに立って、自分のプレーで少しでも恩返しをしたい」と意気込みを語っている。