日本代表MF柴崎岳(レガネス/スペイン)が8日、メディア対応を行なった。
日本代表は6日のキリンチャレンジカップ2022でブラジル代表と対戦し、0-1で敗れた。81分に田中碧との交代でピッチに立った柴崎はブラジル戦を、「自分自身については10分足らずのプレーだったので特に言うことはないかなという感じです。ブラジルとの差については、ポジティブな側面と悲観的な側面どちらもあったと思います。勝つという目標に対して限りない条件が揃っていたとは思いますが、試合内容としては十分ではなかったと思います。彼ら(ブラジル)が結果を手にしたのは間違いないし、運に助けられた部分もあると思います。ただそういった状況でも0点で抑えることができた可能性があった試合だったとは思います」と振り返り、5カ月後に迫ったFIFAワールドカップカタール2022本番に向けては以下のように語った。
「5カ月でドイツやスペインといった世界のトップレベルと互角に戦うことは無理だと思うし、今の日本の現状を見ても最適な考えではないと思います。とはいえ、何があるのかわからないのがサッカーだと思いますし、今の日本の力をどう引き出して相手とどう戦うのかという可能性を探し続け、それを見出すようにやっていくことが最適ではないかと個人的には思います」
ブラジル戦ではディフェンス陣が粘り強い守備を見せた一方で、攻撃は枠内シュート0本とほとんどチャンスを作ることができなかった。柴崎は、「今は攻守においてある程度の形があり、イメージを持ちながらプレーできている反面、その型にはまりすぎるのも危険だと思います。プレーがパターン化すると、相手も対応しやすくなってしまいますし。ブラジル戦で言えば中でのコンビネーションは皆無に近く、外からでしか突破口を見出せていなかったと思います」とコメントしつつ、強豪相手に得点を奪うために必要なことについて以下のように分析した。
「選手のキャラクターを変えて違う戦い方を模索するのはありかなと思います。誰が出ても同じレベルの戦いができることを追求するのはいいと思いますが、誰が出ても違う戦い方ができるという考えでいかないと変化は生まれないのかなと思います。例えばFWは違うところに強みを持っている選手が揃っているので、そういった選手にどういったボールを配給するのか、キャラクターを考慮した戦い方もありではないかと感じました」
以前よりも控えに回る時間が増え、一部では当落線上にあるとも言われている柴崎。自身の状況とワールドカップに向けての思いについて以下のようにコメントした。
「自分が当落線上にいるかどうかは別にして、残るためにプレーしているわけではないです。自分がベストを尽くして、それを周りがどう判断するかという問題だと思っているので、メンバーに入るか入らないかはあまり気にしていません。今は本番に向けて良い準備をしないといけない時期なので、その中で自分ができることを最大限プレーしたいと思います」