日本代表のFW上田綺世(鹿島アントラーズ)が9日、メディア対応を行なった。
FIFAワールドカップカタール2022開幕まで半年を切った中、日本代表は腕試しと題してブラジル代表をはじめとした強豪国との4連戦に臨んでいる。ブラジル代表戦を終え、4連戦も折り返しを迎えたが、ここまで出場機会に恵まれていない上田は「代表という場所は、どこのチームでもそうですが、勝たなければいけない場所です。その為に必要と思われる選手が出場するのが当たり前。そこに至らなかっただけだと思います」と言及。続けて「メンバー争いの感覚よりも、チャンスを与えられたらチームのために貢献するという意識の方が強いです。いつ、チャンスがもらえても100パーセントを発揮できるように心がけています」と準備万端の姿勢を示した。
本大会・グループEでW杯優勝経験を持つスペイン代表、ドイツ代表と同居した日本代表。6日には最多優勝回数を誇るブラジル代表と対戦したが、世界トップレベルの実力について、上田は「レベルの高い相手との対戦で、ピンチもありました。僕自身はピッチに立っていなかったので、強度やレベルを明確には感じ取れていませんが、相当高かったと思います。ブラジル戦は、技術も高くスピード感もありましたし、アイデアやサッカースタイルなど日本と違う部分も見受けられました」と試合を振り返った。
今シーズンの明治安田生命J1リーグ16試合に出場し10ゴールを記録している上田は「自分自身を万能タイプの選手とは思ってないので、色々なことを意識して、足りないところを補いながらやっていくしかありません。(日本代表には)スピードがある選手が多く、僕みたいに身長がある選手は少ないので、そのような武器を生かして違いを見せていきたいです」と意気込む。また、自身のシュート技術の高さについては「シュートに関しては、意識的な部分よりも感覚的な部分の割合が多いと思っています。もちろん、シュートに対して、理屈はありますが、咄嗟に発想を実現させるには技術と感覚が必要になってきます。一本一本のシュートを意識して打つのではなく、無意識に、反射的に打てるレベルまでこなさないと試合では通用しません。だからこそ、決める感覚は量を打たないと身につかないと思っています」と感覚を覚えるまで繰り返し練習することと明かしている。