日本代表の森保一監督が、10日に行われる「キリンカップサッカー2022」ガーナ代表戦の前日会見を行った。

 6月のシリーズはここまで1勝1敗。「いい形で2試合、チームとして試す部分、選手の個々のパフォーマンスを見る、試す部分でいい試合ができている。明日も結果を掴み取ることを目標としながら、積み上げができるような試合をしたいです」と語った森保監督は、選手起用について次のようにコメント。ここまでプレー時間の少ないFW上田綺世やMF久保建英らに出場機会を与える可能性を示唆した。

「ガーナについてはこれから準備をして練習をしますが、個々の技術が高く、攻撃の部分でゴールに向かうパワフルなプレーができるチームだと思っています。明日のメンバーはこれからの練習を見てから決めます」

「ブラジル戦からは選手を変えていきたいなと思っています。全員ではないんですけど、スタートからの出場機会を得ていない選手にもスタートからプレーしてもらえるようにしたいとは思っています」

「パラグアイ、ブラジル戦を戦い、4-1-4-1と4-2-3-1で戦いましたが、その2つを基本に戦いながら、他にチャレンジした方が良ければ、チャレンジしたいなと思います。今回はシステムというより、選手を試す、選手と選手がどう融合するのかを見ていきたいと思っています」

 また、森保監督はブラジル戦での課題と収穫に改めて言及している。

「ブラジルのようなレベルの高いチームに対して、アタッキングサードで形を作らせてもらえなかったのは事実。ただ選手たちがトライしてくれて、ディフェンシブサード、ミドルサードでボールを持ちながら、相手のプレッシャーをかいくぐりながらアタッキングサードに向かっていくことができたというところは、選手たちの勇気あるトライで今後多くチャンスを作れるだけのベースとなるビルドアップの手応えがつかめたと思います」

「ブラジル戦でも守備の部分では意図的にボールを奪うところだったり、世界的アタッカーがいる中で粘り良く守備をして相手の攻撃を止めることができたことは、チームとしてできていたので、継続してさらにレベルアップすることはやっていかなければいけない。攻撃の部分ではボールを奪った時にできるだけ相手の守備を一気に突破してチャンスを作ることを狙いつつ、ブラジルのプレッシャーのなかでも選手はミス、ボールに関わることを恐れず、前進することはできた。シュート数は4本。シュート数は増やしてもらうトライはしてもらいたい」