残りの試合で自身の強みを見せる必要がある
6月にパラグアイ代表とブラジル代表と戦った日本代表。まだ2試合しかテストゲームを消化していないが、早くも収穫はあった。それは堂安律と板倉滉の活躍だ。両者ともに日本代表ではそれほど地位を確立できていなかったが、堂安は右ウイングで板倉はセンターバックで高い評価を得ている。板倉は中盤でもプレイするなどユーティリティ性が光っており、残りの2試合はどこのポジションでプレイするのか。
4日に21歳となった久保建英は少し苦戦気味だ。右ウイングでは堂安がパラグアイ戦で活躍しており、一歩リードされた状態となっている。このまま行くと右ウイングは伊東純也、堂安の2人で埋まってしまう。
10日のガーナ戦は大きなチャンスだ。ここまでの2試合ではパラグアイ戦の後半26分から起用されたのみであり、ブラジル戦では出番がなかった。そのため比較的消耗の少ない久保が先発する可能性は高い。
久保が伊東や堂安と差別化するにはチャンスメイクのアイデアで勝負するしかない。単独での突破は現状久保が劣っているが、バイタルエリアでの一瞬のヒラメキは久保に分がある。ポジショニングやパスのアイデアは絶品であり、ボックス近くで勝負できることを証明する必要がある。そのため先発するなら右ウイングではなくトップ下がいいのだが、森保監督はどのポジションで久保を起用することになるのか。
今回は普段よりも多い28名が招集されたサムライブルー。カタールでは登録メンバーが26人に増える可能性があり、この中から2人が外されることになる。GKは例年3人が招集されているため一人外され、残りの一人はフィールドプレイヤーが選ばれる。現状では久保やまだ起用されていない上田綺世が候補であり、残りの2試合でアピールに成功することはできるのだろうか。