キリンカップサッカー2022の1回戦第2試合が10日に行われ、日本代表とガーナ代表が対戦した。

 6月の4連戦の3試合目。ここまで1勝1敗の日本代表は、6日に行われたブラジル代表戦から先発を大きく入れ替え、川島永嗣と上田綺世が初出場。柴崎岳と久保建英も初先発となった。森保一監督は4-3-3を採用し、アンカーに遠藤航が入り、インサイドハーフは右に久保、左に柴崎。3トップは右から堂安律、上田、三笘薫が並んだ。

 10分、日本に決定機が訪れる。高い位置でボールを奪った堂安が相手に寄せられながらも前進。複数の選択肢があるなかで自らのシュートを選択し、左足でゴール右下を狙ったが、枠を捉えられなかった。さらに12分、久保の左コーナーキックを伊藤洋輝が頭で落とし、ペナルティエリアの外から堂安が左足を振り抜く。これも枠の上に外れた。

 省エネモードで戦うガーナを相手に押し込む時間が続く日本は、20分にも決定機。ペナルティエリア左から柴崎が折り返し、上田が頭で合わせたが、シュートは相手GKに阻まれる。

 日本は29分に先制する。右に開いた久保が中央へとグラウンダーパスを通し、ペナルティエリア右の堂安がワンタッチで落とす。抜け出した山根視来が左足でシュートを放ち、ゴール左下隅へと流し込んだ。

 44分、日本がミスから追いつかれる。右サイドの低い位置でボールを受けた山根が中央へとパスを出すが、味方につながらずボールを奪われる。ジョルダン・アイェウがペナルティエリアの手前から右足を振り抜き、ブロックに入った相手DF吉田麻也の内側を通してゴール左に突き刺した。

 しかし、日本は前半のうちに勝ち越し点を奪う。左サイドから三笘がゴールに向かう低く鋭いクロスを送る。飛び込んだ上田と堂安は合わせられなかったが、ボールはそのままゴール左下に吸い込まれた。日本は1点リードで折り返す。

 後半に入るとガーナが一気にギアを上げ、持ち味のスピードやパワーを武器に前進する。それでも、日本は相手の決定機を作らせずに時間を進めると、73分にリードを広げる。三笘が左サイドをドリブルで突破してマイナス方向に折り返し、ボックス中央で待ち構えていた久保が左足で合わせて押し込んだ。久保はA代表17キャップ目で待望の初得点となった。

 日本は82分、途中出場の2人が絡んで4点目を奪う。柴崎の浮き球を山根が頭で落とし、拾った伊東純也が加速して一気にペナルティエリア右に侵入。相手GKを引きつけて折り返し、ゴール前の前田大然が無人のゴールに押し込んだ。7キャップ目の前田もA代表初ゴールとなった。

 試合はこのまま終了し、日本代表が4-1で勝利した。次戦は14日に行われ、日本代表はチュニジア代表、ガーナ代表はチリ代表と対戦する。

【スコア】
日本代表 4-1 ガーナ代表

【得点者】
1-0 29分 山根視来(日本)
1-1 44分 ジョルダン・アイェウ(ガーナ)
2-1 45+1分 三笘薫(日本)
3-1 73分 久保建英(日本)
4-1 82分 前田大然(日本)

【スターティングメンバー】
日本(4-3-3)
川島永嗣;山根視来(85分 中山雄太)、吉田麻也(46分 板倉滉)、谷口彰悟、伊藤洋輝;久保建英、遠藤航(69分 田中碧)、柴崎岳;堂安律(69分 伊東純也)、上田綺世(80分 前田大然)、三笘薫(80分 南野拓実)