リバプール所属の日本代表FW南野拓実(27)には、すでに複数クラブからの関心が伝えられている。その中、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるローマも争奪戦に加わる可能性があるようだ。9日、イタリアメディア『Stop and Goal』が伝えている。

 南野拓実は今季のプレミアリーグでわずか1試合の先発出場に終わった一方、主にFAカップやカラバオカップ(EFLカップ)でプレーし、2冠達成に貢献。今季の通算出場時間1000分に対して10ゴールと、限られた出番の中で結果を残したこともあり、現地での評価が高まっている。

 そんな南野拓実に対しては、リーズ・ユナイテッド、サウサンプトン、ウルバーハンプトン・ワンダラーズ、フルハム、モナコの5クラブが関心を示しており、争奪戦の様相を呈している。また、リバプールは移籍金として1700万ポンド(約28億6000万円)を求めている模様。同選手の代理人はすでに他クラブとの交渉に当たっているとみられる。

 その中、『Stop and Goal』は「ローマとジョゼ・モウリーニョへのスーパーギフト:ミナミノがリバプールからやって来る」と見出しをうち、ローマも南野拓実に関心を示すクラブのひとつであると主張。

 「モウリーニョは戦術変更のために、攻撃陣で新しい名前を探している。『3-4-3』や『3-5-2』で戦ったシーズンの後、彼は『4-3-3』に戻すことを考えており、ウインガーを探している」

 「ミナミノはウインガーとしての素晴らしい資質を備えており、獲得候補のひとりである。彼はジャッロロッシ(ローマの愛称)のクオリティを飛躍させるのにふさわしい選手かもしれない」と、南野拓実がローマの補強ポイントに合致すると見解を示している。

 また、選手サイドの意向については「ミナミノはリバプールを去ることを決めた。2020年にザルツブルクからやって来た後、彼は居場所を見つけることができず、今、別れを告げる準備ができている」と綴っている。

 ローマは今季、セリエAで首位ミランから23ポイント差の6位に終わったものの、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグの初代王者に輝いている。今年3月にはライバルクラブであるラツィオも南野拓実の移籍先候補に挙がっているが、果たして同選手はイタリアに新天地を求めるのだろうか。