日本代表MF遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)が12日、オンライン上でのメディア対応に応じた。
6月のシリーズではDF吉田麻也(サンプドリア/イタリア)とともに、遠藤はここまで3試合連続でスタメン出場を飾っている。日本代表に欠かせない存在となった遠藤は「連戦はずっとやってきているので、個人的な感覚としては問題はない。シーズン終わってから少し期間が空いたので、最初の2試合はペースがなかったですけど、今は問題ないので」とコメント。昨年夏の東京オリンピックに出場した関係でこの1年は非常に忙しい日々を過ごしていたものの、14日開催のチュニジア代表戦を終えればオフに突入する。「最後なので、勝って終わりたい。個人的に長いシーズンでしたが、最後の締め括りと言う意味でも、しっかりと勝って休みに入りたい」と意気込んだ。
ここまでの3戦で、遠藤は多くのインサイドハーフと共にピッチに立ってきた。様々な選手との組み合わせを試しつつも、「結局大事なのは、誰が出てもその選手の特徴を出させてあげること」と語る。ガーナ代表戦(○4-1)で共にピッチに立った久保建英(マジョルカ/スペイン)と柴崎岳(レガネス/スペイン)だったケースを具体例として挙げながら、自身の考えを説明している。
「タケだったら攻撃の良さを引き出してあげて、守備の負担を減らしてあげるとか。攻撃でできるだけ高い位置を取らせてあげることや、攻撃時の自分の立ち位置は意識している。岳だったら2ボランチ気味に作ってもいいのかなとか。そこは試合のシチュエーションや、様々な状況における判断で、その選手の特徴やポジショニングを見ながらやっています」
ワールドカップ本大会でドイツ代表やスペイン代表と対戦することは頭に入れつつも、遠藤は今回の代表活動を「自分もやったことがない選手とできたり、オプションを広げているイメージ」と位置付ける。「状況に応じたプレーや、選手全体で判断の質を上げたい」と話した背景には、「今どういう状況かの見極めが常にできないとワールドカップで勝つことは簡単ではない」という遠藤の考えがあるようだ。6月シリーズのラスト1試合でも、「自分たちがワールドカップでどういう戦いをするか、自分たちの準備で何ができるのか」にフォーカスする。