日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア/イタリア)が、チュニジア代表戦への意気込み、そしてワールドカップに向けた戦い方を語った。
6月の4連戦を戦っている日本代表。それも残すは14日のチュニジア戦のみとなった。
キャプテンを務める吉田はここまでの3戦すべてで先発。チュニジア戦では、ここまで負傷の影響で出場がなかったDF冨安建洋とセンターバックのコンビを組む可能性も想定されている。
チュニジア戦を前に吉田は、ここまでの課題を意識しつつも、今シリーズのなかでベストのパフォーマンスを発揮したいと意気込んだ。
「個人的には(クラブでは)ケガで出場時間がなかった中で、最終節に出て、代表でもコンスタントに試合に出るようになってコンディションが上がってきた。4試合のなかでもベストのパフォーマンスを発揮したいと思いますし、チームとしてはブラジル戦で感じたものを形にしていかなければいけないと思っているので、攻撃にしても守備にしても、同じ強度ではないにしろ、自分たちが目指すべきものだったり、やらなきゃいけないことを意識して戦っていかななければと思います」
今回は中3日での4連戦となったが、W杯本大会でも同様のスケジュールで動くことになる日本代表。しかし、吉田はそうしたタフな条件を認めつつも、ベテランとしての矜持を示した。
「やってみないと分からないですけど、僕自身はどこで力を発揮しないといけないか、どういった風にコンディションを持っていくかというのは、頭で理解しているつもりです。一番はコンディショニングのところですけど、スペインとドイツとやることを踏まえて、4試合というのはかなりタフになることは間違いないです」
年齢のことも指摘されたが「それは若い選手も一緒なんじゃないかなと」とコメント。「若いから4試合全部やれるというわけじゃないと思う。たしかに年齢を重ねてるのは間違いないですけど、舐めてもらっちゃ困るなと思います」と、意気込みを語った。
ここまでの3試合について、課題はパラグアイ代表戦、ブラジル代表戦のPKにつながるシーン、ガーナ代表戦で失点のきっかけとなったビルドアップの精度を挙げ、改善を誓った。
「ボールを持つ時間がなければ、厳しくなるのは間違いないので、そこをどれだけ伸ばしていけるかっていうのも、ロシア大会からずっと続いている、自分たちが高めなければいけないところ。今はそれができる選手たちが揃っていると思うので、どこで勇気を持ってボールを運ぶのか、謙虚にブロックを作るのか、境目が大事だと思う」
「レベルが高くなればなるほど、一つのミスだったり、ささいなことが積み重なって失点につながると思っているので、そこには細心の注意を払って、意識を高める必要があると思います」
「ガーナ戦も(山根)視来のミスから始まりましたけど、僕ももっと寄せて最低限ニアサイド(のコース)を切らなければいけなかったし、そこはGKとも話をしています」
「小さなミスが積み重なると大きな代償を払わせられるというのが、ハイレベルでは常だと思うので、練習から細かいミスを指摘しあっていかないといけないし、そこをなあなあにしてたら絶対にダメだし、間違いなく改善点だと思います」