6月14日、イタリアはネーションズリーグ第4節で、ドイツに敵地で2-5と大敗した。開始10分に先制されると、前半アディショナルタイムに追加点を献上。後半も51分、68分、69分と立て続けに失点して敗れている。
18歳のウィルフリード・ニョントが代表初ゴールを決め、アディショナルタイムにも2点目を挙げたイタリアだが、ロンドンでの「フィナリッシマ」でアルゼンチンに0-3で完敗したのに続く手痛い黒星だ。
イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、「完全なる大失敗」「見たことのない屈辱」と酷評している。
「イタリアは存在していなかった。疲れていて、動かず、ぐちゃぐちゃで、もろく、次々とミスをし、今回は攻撃ではなく守備が問題だった。失点したら崩れる。全員が失敗だった。ロベルト・マンチーニ監督も失敗だった。数少なく混乱したアイデアしかなかった。論点は、ここ3試合と、今回のドイツ戦やアルゼンチン戦、どちらが本当のイタリアなのかということだ」
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実際、イタリアはこの日のドイツ戦まで、ネーションズリーグ最初の3試合で1勝2分けという成績だった。ホームでのドイツ戦で1-1と引き分け、ハンガリーには2-1で勝利。イングランドとは敵地で0-0と引き分けている。
マンチーニ監督も「良いところもあった。ネーションズリーグはまだどうなるか分からないということを忘れてはいけない」と話している。
「こういう試合ではこういう類の困難もあり得る。今回も若手が多かったが、よくやった。ニョントのゴールもあったし、いくつか不運な場面もあったんだ。今日の結果でこれまでの道のりが消え去るわけではない。その道のりには、良いところもそうでないところもあった。9月にもまた2試合だ」
守護神ジャンルイジ・ドンナルンマは「怒っている。言い訳無用だ。これが自分たちじゃないと示すためにリスタートしよう」と述べた。
「今夜はすべてが足りなかった。シーズンの最後に20日間で5試合と、少し疲労もあったかもしれないね。でも、言い訳はしたくない。サポーターには申し訳なく思っている。すべてを分析してリスタートしよう」
周知のとおり、イタリアはEURO2020で優勝しながら、ワールドカップ予選では屈辱の2大会連続敗退に終わった。今はネーションズリーグ、そしてEURO2024での連覇が目標となる。マンチーニは、再びアッズーリ(イタリア)を立て直すことができるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部