ウェールズの未来とまで評されるアタッカー
悲願のワールドカップ出場権を獲得し、カタールへ乗り込んでくるウェールズ代表。注目度No.1プレイヤーは、間違いなくFWガレス・ベイルだ。
ウェールズ史上最高の選手と言ってもいいベイルこそ現代表チームの象徴であり、ベイル抜きではEURO2016での成功や今回のワールドカップ出場権獲得は実現しなかっただろう。
カタール大会でもベイルがキーマンになるのは確かだが、ベイルだけに負担を押し付けるわけにはいかない。ウェールズでは、ベイルに負けじと活躍を誓う若者がいるのだ。
その選手とは、今季ノッティンガム・フォレストのプレミアリーグ昇格に大きく貢献した21歳のFWブレナン・ジョンソンだ。
今季プレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)でプレイオフを含め18ゴールを挙げたジョンソンは、今月行われたネーションズリーグでベルギー、オランダ相手にゴールをゲット。2020年にA代表デビューは果たしていたが、代表ではこれが最初の2ゴールだった。
英『The Sun』によると、ジョンソンは今月の代表戦について「良い代表キャンプだった。長いシーズンのあとで、僕はクラブで上手くやったと思っていたし、それをウェールズ代表でもできると思っていた。オランダ相手のゴールは良かったね」と振り返る。
代表監督ロブ・ページもジョンソンを「ウェールズサッカー界の未来」と評しており、今季イングランド2部で自信をつけてきたジョンソンもカタール大会で見逃せないアタッカーだ。
6年前のEURO2016でウェールズ代表はベスト4に入るサプライズを見せたが、当時はハル・ロブソン・カヌがブレイクした。ベイルやアーロン・ラムジーに比べれば無名に近い存在だったが、こうした短期決戦では予想もつかないヒーローが出てくるものだ。ジョンソンはカタールの地でヒーローとなれるのか。特別なベイル世代とともに目指すは決勝トーナメントだ。