ウェールズ代表のライアン・ギグス監督(48)が辞任を表明した。イギリス『BBC』など複数メディアが一斉に報じている。
マンチェスター・ユナイテッド一筋の現役生活を送った後、指導者の道を選択したギグス氏。2018年1月から母国の代表監督に就任したが、2020年11月に当時の恋人だったケイト・グレビルさんに対する暴行容疑などで逮捕され、休職が続いている。
ウェールズ代表が代行で指揮するロブ・ページ氏の下で今年11月のカタール・ワールドカップ(W杯)行きを決めたなか、容疑を否認しているものの、起訴され、今年8月に裁判を控えるギグス氏は辞職の旨を発表した。
「熟考の末、ウェールズ代表の監督を退くことにした。自国を指揮するのは光栄であり、特権だったが、ウェールズサッカー協会、コーチングスタッフ、そして選手たちが監督のことを考えず、確実に、明確に、大会に向けて準備するのが正しいことだ」
一方で、ウェールズサッカー協会(FAW)は「ライアン・ギグス氏が代表監督を務めてくれたこと、ウェールズのフットボール界にとって最善の決断をしてくれたことを感謝する」とコメントしている。
64年ぶりの本大会に向かうにあたり、ギグス氏の件に区切りをつけたウェールズ代表。グループステージでイングランド代表、アメリカ代表、イラン代表と対戦する。