期待の20歳だ
7月19日から開催されるE-1選手権。国内組が中心となって戦うことになる大会で、日本代表に選ばれていない国内組にとって大きなチャンスとなる。オンライン取材に応じた森保一監督は長友佑都、酒井宏樹、大迫勇也らW杯経験組の招集を見送り、J1でレギュラーとして試合に出ている選手、U-23アジアカップを戦った選手を中心に招集することになるとコメントしている。
2つ下の学年となるU-21としてU-23アジアカップを戦った日本代表は3位で大会を終えている。評価を伸ばした選手は多く、中盤でいえばMF藤田譲瑠チマがそうだ。
横浜F・マリノスでプレイする20歳で、U-23アジアカップでは全6試合でピッチに立っており、中盤での中心的存在であった。
ポジションはダブルボランチ、インサイドハーフ、アンカーと中盤であればどのポジションでもプレイできる器用さを持っており、アジアカップやF・マリノスではダブルボランチの一角としてプレイすることが多い。
フル代表の[4-3-3]にあてはめるのならインサイドハーフでの起用となるだろう。読みと鋭いタックルを生かしたボール奪取、狭いエリアでボールを失わない落ち着きと技術の高さ、推進力のあるドリブルを持っており、攻守両面で輝くことができる。重要なゲームでもパフォーマンスが一定であり、物怖じしない選手であることもアジアカップで分かっている。守備強度を高めながら攻撃での違いを見せられる万能性を持っており、次の世代となれば確実にフル代表に食い込める実力は持っている。
F・マリノスでの活躍、パリ世代で臨んだU-23アジアカップでは中心人物と2022年は飛躍の年となっている藤田。フル代表の経験はなく7月のE-1選手権でデビューとなるのだろうか、注目だ。