サバイバルが始まる
11月に開催されるワールドカップ・カタール大会。日本代表も参戦する国際大会であり、注目度は高い。そんなW杯だが、先日国際サッカー連盟からチームの登録人数が23人から26人に増えるとの発表があった。以前から噂されていたことではあるが、正式なものとなった。
6月に4連戦を戦ったサムライブルーは先日の代表戦で28人を招集している。今回の変更でここから減らす選手は2人だけとなり、メンバー争いは少し緩くなったか。
まず減ることになるのはGKだろう。6月は権田修一、シュミット・ダニエル、川島永嗣、大迫敬介の4人を呼んでいる。例年は3人であり、4連戦で出番のなかった大迫が外れることになるか。
残りの一人だが、候補は多い。最終ラインでは酒井宏樹が怪我の影響で呼ばれていなかったが、順調に怪我から回復すればカタール行きは濃厚だろう。そのため現時点では菅原由勢が外れる可能性が高い。ただ9月にも代表戦が控えており、そこでアピールでのアピール次第になる。
前線でいえば久保建英の役割が明確ではない。右ウイングやトップ下でプレイする同選手だが、どちらのポジションでも1番手ではない。サイドでは伊東純也、堂安律がおり、トップ下では鎌田大地とポジションが被る。これからのパフォーマンス次第だが、可能性としては低くはない。
次に選手が溢れているのはストライカーだ。浅野拓磨、上田綺世、古橋亨梧、前田大然の4人が選ばれており、6月の4試合で存在感を示したのは前田のみだ。攻守両面で生きるスプリントは魅力的であり、3試合で起用されている。選手のタイプでいえばスピードを強みとする浅野、古橋が被ることになる。だが、後方からの攻撃の組み立てが日本代表は上手くいっておらず、上田もそうだが判断するのが難しい。上田は7月のE-1選手権でアピールをすることができ、ストライカーの人選が最も難しいといえる。
6月に招集されたメンバーにプラスして怪我やコンディション不良で招集外となった酒井、大迫を含めた30名が選考の対象になるだろう。ここにない新戦力の招集も期待したいが、狭き道であり、今後のメンバー発表に注目だ。