南野拓実

 日本代表FW南野拓実の所属するモナコは、インテルとのプレシーズンマッチを戦った。南野は後半開始からピッチに立ち、新天地のモナコで実戦デビューを果たした。

 今夏リヴァプールからモナコに最大1800万ユーロ(約26億円)の移籍金で完全移籍した南野は、加入後初の実戦を迎えた。その南野をベンチに置いたモナコは、フランス代表FWウィサム・ベン・イェデルやドイツ代表FWケヴィン・フォラントを前線に配置する3-4-1-2の並びでスタート。一方のインテルも、新加入のロメル・ルカクやヘンリク・ムヒタリアンが先発した。

 試合はモナコが良い形で立ち上がりを迎えると、7分にベン・イェデルのお膳立てからアレクサンダー・ゴロビンがゴール。さらに30分には、ゴロビンのスルーパスに抜け出したベン・イェデルが華麗なチップキックで流し込み、モナコが2点のリードを奪う。だがインテルも42分、CKのこぼれ球をロベルト・ガリアルディーニが押し込み、試合は2-1で後半を迎える。

 後半開始からモナコは7人の選手を交代。ここで南野はピッチに立ち、主将ベン・イェデルに代わって前線に入った。すると47分、さっそく南野にシュートチャンスが訪れる。モナコの公式サイトはこのプレーを、「“偽9番”の役割で自らの力を発揮するのに時間はかからなかった」と紹介している。

 試合はその後、インテルが新加入の20歳クリスティアン・アスラニのゴールで同点に追いつく。勝ち越したいモナコは78分、左サイドからのクロスを南野が後ろ向きのトラップで収めると、そのまま素早く反転し右足で強烈ボレー。だが華麗な動きから放たれたボールは、新加入のGKアンドレ・オナナのファインセーブに阻まれ、惜しくもモナコ初ゴールとはならない。

 ゲームはこのまま2-2のドローで終了。モナコは次戦、23日にポルトとの対戦を控える。そして、8月6日にリーグ・アン開幕節のストラスブール戦をアウェイで迎える。