日本代表FW町野修斗(湘南ベルマーレ)が18日、メディアのオンライン取材に応対し、EAFF E-1サッカー選手権への意気込みを語った。

19日に開幕するE-1サッカー選手権。日本代表は初戦をカシマサッカースタジアムで戦い、2戦目、3戦目は豊田スタジアムで戦う。今大会に海外組は参戦せず、国内組のみの構成となっており、さらにはワールドカップ(W杯)を経験しているDF長友佑都(FC東京)やDF酒井宏樹(浦和レッズ)などが招集外となったなか、町野を含む11人の選手が代表初招集となった。

体調は「万全です」と語る22歳の町野は3連戦の目標について聞かれ、「3ゴールを目標にしています。(出番が1試合だったとしても)3ゴールです。チャンスはあると思っています。パスはたくさん出てくるはずですし、3本以上のチャンスはあると考えているので、しっかり決めたいですね」と回答。「僕にとって一番大事なのはゴールという結果。他の部分でどれだけ良いプレーをしても、ゴールがなければ目立てず評価されないと思っている。だから、どんな状況でも点をとれる選手になりたい」とも語り、ストライカーとしての矜持を見せた。

初招集となる代表は「普段敵同士でいる選手が集まっていたので、実感がわきました。かなり責任のある試合になるので、プレッシャーは少なからずあります。でも、楽しみの方が全然あるかなと思います」と率直な印象を口にしつつ、仲の良い選手については「あまりいないです。でも、畠中(槙之輔)選手とはプロ一年目で一緒だったから、久しぶりに一緒にプレーできるのが楽しみですね」と明かしている。

今季の明治安田生命J1リーグで8ゴールを挙げるなど、活躍する理由については「日々の練習でゴールの回数が増えて、町野に預ければ点決めてくれるという信頼感を作れました。おかげで試合中パスが出てくる回数も増えたかなと。町野に預ければ…というイメージを作り出せたので、それが大きいと思います」と分析しつつ、代表戦でも「決定機を確実にものにしたいですね。日々の練習からそうですし、一つ目のチャンスがかなり大事かなと思っています。しっかり一発目で仕留めたいです」と意気込みを示した。

現在こそJリーグでも注目を集める存在になった町野だが、2018年に履正社高校から加入した横浜F・マリノスではまったく出場機会を得られず挫折を味わうことに。町野は成長のきっかけとして当時を振り返り、「マリノス1年目の、練習にも参加できなかったような状況で味わった悔しさは、かなり大きかったと思います。見返してやるというつもりでJ3に行き、J2に行ってとステップアップしましたから、1年目の悔しさは大きかったですね。(トップレベルとの差が)2、3段階はありました。ボールコントロールや強度の違いは、1年目ながら凄く感じましたね」と語った。

湘南でも今季の序盤は出番が少なかったが、本人は「開幕前からアピールはしていましたが、サブになりました。でも、開幕からの2試合で後半から出たかと思いますが、そこで自分のコンディションと感覚は良くなってきたと感じていて。いつでも使って欲しい、今なら結果を出せるという気持ちを常に見せられていたかなと思います」と述べており、本人の中では常に自信を持っていたようだ。

これまでは「テレビで見る側で、夢という感じでした」と語るほど遠い存在だった代表。現在は「ボールを収めたり、裏に抜けたりと、色々できるのが武器です。その多彩さを見せていければ」と代表定着に向けたアピールに燃えており、「アグレッシブにゴールを狙うこと、ハードワークの球際、前線からボールを奪うこと、攻守の切り替えは常に湘南で要求されてきました。それを代表でも変わらず出したいですね」と、クラブで培ってきた能力を存分に発揮したいと気合いを見せている。