スポルティングCP所属の日本代表MF守田英正(27)は、加入1年目でのレギュラー定着が期待されている。しかしスポルティングCP元幹部は、同選手のクオリティに納得していないようだ。29日、スポルティングCPの専門サイト『Leonino』が伝えている。

 守田英正は今月1日、プリメイラリーガ(ポルトガル1部)のCDサンタ・クララからスポルティングCPへ完全移籍。4日の練習試合・UDヴィラフランクエンセ戦(ポルトガル2部)でデビューすると、13日のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ戦では自らの縦パスからPKを誘発。さらに24日のセビージャ戦では前半途中からプレー。同選手のプレーが変化を生み出したとして、現地メディアから高評価を得ていた。

 ただ、スポルティングCP元幹部であり現在サッカー解説者のエルデル・アマラウ氏は「ジョアン・パリーニャが退団し、ダニエル・ブラガンサも負傷した。マテウス・ヌネスも退団するとなれば、スポルティングCPの中盤は最悪の状態に陥るだろう。マヌエル・ウガルテと守田英正では物足りない」と、中盤センターの陣容における不安材料を指摘。

 スポルティングCPからフラムへ完全移籍したポルトガル代表MFジョアン・パリーニャ(27)との比較を求められると、「パリーニャの代わりに守田英正が来た。守田のこと気に入っているが、パリーニャより良いとは言えない」と断言している。

 さらにスポルティングCPの補強については「昨シーズンよりいい選手がいるとは思わない。疑問はもっともだ。昨シーズン成功しなかったのに、今どうやって成功するんだ?サッカーでは、結局、ライバルの失敗から成功がもたらされる。対戦相手を見てみると、ポルトは競争力があるし、ベンフィカはもっと競争力がありそうだ」

 「私がこれまで見てきた補強は、これまでのクオリティを置き換えるもので、これまでのクオリティを上げるものではない。このクラブには信頼や熱意がない。昨シーズンよりも良いチームでない以上、希望を持つのは難しい」とコメント。クラブ幹部に対して厳しい評価を下している。

 なおスポルティングCPは今月30日にウルバーハンプトン・ワンダラーズとの練習試合を予定しているほか、来月8日にプリメイラリーガ開幕節・SCブラガ戦を控えている。