スタッド・ランスは29日、ヘンク(ベルギー)から日本代表MF伊東純也を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2026年までの4年間となっている。

 ベルギーの地で活躍していた伊東が、リーグ・アンに参戦することが決定。ヘンクとの契約は2024年6月までとなっていたものの、スタッド・ランスは1000万ユーロ(約14億円)を超える額に設定されていた契約解除金を支払い、移籍を成立させた。なお、同クラブに所属する初の日本人選手となる。

 現在29歳の伊東は、神奈川大学卒業後の2015年にヴァンフォーレ甲府でプロデビューを果たし、翌年に完全移籍した柏レイソルでも主力として活躍。2019年2月にヘンクへと期限付き移籍し、2020年3月から完全移籍に移行した。同クラブでは144試合に出場し29ゴール49アシスト(※7・28現在のデータ)を記録。2018-19シーズンに国内リーグ、19-20シーズンにスーパー杯、20-21シーズンに国内カップ戦優勝を経験した。

 また、2017年12月にデビューを果たした日本代表ではこれまで36試合に出場し9ゴールを記録。近年は右サイドのレギュラーに定着し、FIFAワールドカップカタール2022・アジア予選では6ゴール8アシストを記録した。

 伊東の新天地となるスタッド・ランスは、1950年代〜60年代に黄金期を築き、6度のリーグ・アン優勝、2度のクープ・ドゥ・フランス優勝を誇る古豪。また、ヨーロピアンカップ(チャンピオンズリーグの前身大会)では2度の決勝進出経験がある。1990年代には財政難に陥り、一時は下部リーグが主戦場となったが、近年は再び1部に定着。2021-22シーズンのリーグ・アンは20チーム中12位で終えた。