DFBポカール1回戦が29日から31日にかけて各地で行われ、日本人選手たちが躍動した。

 DFBポカール1回戦では、ボーフムのFW浅野拓磨とフライブルクのMF堂安律が1得点を挙げてチームの勝利に貢献した。また今夏、ボルシアMGへと完全移籍したDF板倉滉は先発フル出場を成し遂げ、同じく今夏にシャルケに加入したDF吉田麻也は先発フル出場を果たすととともに、主将としてチームを牽引。シュトゥットガルトのDF伊藤洋輝とMF遠藤航、デュッセルドルフのMF田中碧も安定したパフォーマンスを発揮するなど、“侍”たちがチームの2回戦進出の立役者となっている。

 そんな“侍”たちに続きハノーファー所属のDF室屋成は、31日に行われたTSVショット・マインツ(5部)戦に先発フル出場。試合は36分、右サイドを駆け上がった室屋のクロスが相手DFのオウンゴールを誘い、ハノーファーが先制に成功した。さらに2点のリードで迎えた50分、再び室屋のクロスが相手DFのオウンゴールを誘発。試合はこのまま3-0で終了し、ハノーファーが2回戦進出を果たした。

 MF奥川雅也が所属するビーレフェルトは31日、エンガース(4部)と対戦。ビーレフェルトは9分、FWヤンニ・セッラが先制点をあげると、その後もゴールを重ねる。3-1のリードで迎えた56分には、MF奥川雅也も得点を記録。試合は、奥川のゴールを含む大量7得点を奪ったビーレフェルトが2回戦へ駒を進めた。

 今夏にウニオン・ベルリンからブラウンシュヴァイク(2部)へ期限付き移籍したFW遠藤渓太は、ヘルタ・ベルリンとの一戦で加入後初先発となった。2点のビハインドを追うブラウンシュヴァイクは63分、DFブライアン・ベーレントがPKを決めて1点差に詰め寄ると、直後の66分にMFライオン・ラウバーバッハが同点ゴール。その後、同試合はノーガードの殴り合いの様相を呈し、4-4のまま120分間でも決着が付かずにPK戦へ突入した。PK戦でも互いに譲らないまま迎えた7人目、ヘルタ・ベルリンDFマルク・オリヴァー・ケンプフが失敗した一方で、ブラウンシュヴァイクMFブライアン・ヘニングが成功。延長前半10分まで出場した遠藤の活躍もあり、ブラウンシュヴァイクがPK戦6-5の末に、“ジャイアントキリング”を達成した。

 なお、MF長谷部誠とMF鎌田大地が所属するフランクフルトは、8月1日にマクテブルク(2部)と対戦する。