ブンデスリーガ第1節が5日に行われ、フランクフルトとバイエルンが対戦した。
昨シーズンのフランクフルトはブンデスリーガで11位と中位に沈んだものの、ヨーロッパリーグ(EL)では優勝を達成。今季はチャンピオンズリーグ(CL)に出場する。クラブにとって大きな挑戦となるシーズンの開幕戦。鎌田大地と長谷部誠はベンチからのスタートとなった。
一方、昨シーズンも圧倒的な強さでブンデスリーガの王者に輝いたバイエルンは、リーグ11連覇を目指すシーズンに突入する。昨季までの“エースストライカー”であったロベルト・レヴァンドフスキは退団したものの、今夏も着実に戦力を強化。新加入のサディオ・マネは7月30日に行われたDFLスーパーカップのライプツィヒ戦に続いてスタメン入り。マタイス・デ・リフト、ノゼア・マズラウィ、ライアン・フラーフェンベルフはベンチからのスタートとなった。
試合は開始早々に動く。5分、敵陣右寄りでフリーキックを得ると、ジョシュア・キミッヒが意表を突いた低いシュートを選択。鋭い一撃がニアサイドに突き刺さり、バイエルンが先手を取った。続く10分にはコーナーキックのルーズボールをベンジャマン・パヴァールが蹴り込み、追加点を挙げている。
12分にはフランクフルトが反撃。フィリップ・コスティッチのコーナーキックをトゥータが頭で合わせるも、シュートはクロスバーに直撃。26分にはイェスパー・リンドストロムがドリブル突破からGKと1対1のチャンスを迎えるも、シュートはわずかに枠を外れた。
バイエルンは29分、キミッヒがボール奪取から左サイドのスペースに浮き球のスルーパスを供給。抜け出したセルジュ・ニャブリが中央へ送ると、最後はマネがヘディングシュートで追加点。35分にはマネがドリブルでバイタルエリアに侵入すると、相手DFを引きつけてスペースにパス。ミュラーが中央へ折り返し、最後はジャマル・ムシアラがネットを揺らした。
攻撃の手を緩めないバイエルンは43分、トーマス・ミュラーのスルーパスからニャブリがGKとの1対1を確実に仕留め、前半だけで5ゴールを記録。圧倒的な攻撃力を発揮し、前半を終えた。
後半に入るとフランクフルトが意地を見せる。64分、ランダル・コロ・ムアニが激しいプレッシングでマヌエル・ノイアーからボールを奪うと、無人のゴールに流し込み、チームにとっての今季初ゴールを記録した。81分にはメンバーチェンジ。長谷部がトゥータとの交代で3バックの中央に入った。一方のバイエルンも新加入のマズラウィ、デ・リフトを投入し、最終ラインの陣容に手を加えている。
83分にはバイエルンが6点目を挙げる。マネの落としから途中出場のレロイ・サネが背後のスペースへスルーパス。走り込んだムシアラが落ち着いてフィニッシュを沈め、バイエルンが後半に入ってからは初の得点を決めた。
試合はこのままタイムアップ。バイエルンが王者の貫禄を見せつけるゴールラッシュで、開幕戦で白星を掴み取った。フランクフルトの鎌田大地に出番はなかった。
次節、フランクフルトは13日に敵地でヘルタ・ベルリンと対戦する。一方、バイエルンは14日にヴォルフスブルクをホームに迎える予定だ。
【スコア】
フランクフルト 1-6 バイエルン
【得点者】
0-1 5分 ジョシュア・キミッヒ(バイエルン)
0-2 11分 ベンジャマン・パヴァール(バイエルン)
0-3 29分 サディオ・マネ(バイエルン)
0-4 35分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
0-5 43分 セルジュ・ニャブリ(バイエルン)
1-5 64分 ランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)
1-6 83分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
【スターティングメンバー】
フランクフルト(3-4-3)
GK:トラップ
DF:トゥーレ、トゥータ(81分 長谷部)、ヌディカ
MF:クナウフ、ローデ(46分 ヤキッチ)、ソウ、コスティッチ(74分 アリドゥ)
FW:リンストロム(46分 レンズ)、ボレ(46分 コロ・ムアニ)、ゲッツェ
バイエルン(4-4-2)
GK:ノイアー
DF:パヴァール(81分 マズラウィ)、ウパメカノ、L・エルナンデス(81分 デ・リフト)、A・デイヴィス
MF:ザビツァー(58分 フラーフェンベルフ)、キミッヒ、ミュラー(65分 サネ)、ムシアラ
FW:マネ、ニャブリ(65分 テル)