スペイン2部レガネス所属のMF柴崎岳(30)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表メンバー選出の可能性がある。そんな柴崎岳に、レガネスのイマノール・イディアケス監督が絶大な信頼を寄せているようだ。11日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 柴崎岳はテネリフェやヘタフェ、デポルティーボ・ラ・コルーニャとスペイン国内の複数クラブをへて、2020年9月にレガネスへ加入。移籍1年目から一定の出場機会を得ると、昨季はリーグ戦全42試合中28試合に先発出場。日本代表戦との重複により数試合でメンバー外となる中、レガネスの主力選手として機能していた。

 そして先月からレガネスのプレシーズントレーニングに参加すると、今月3日にはアルコルコンとのダービーマッチで前半2分に先制ゴールをマーク。今月13日にスペイン2部開幕戦を控える中、順調な調整過程を踏んでいる。

 そんな柴崎岳は、カタールW杯アジア最終予選で10試合中5試合に先発出場。レガネス幹部は先日、スペイン国内メディアのインタビューで「我々は今クラブにいる選手に満足している。だが、シーズン途中でワールドカップがあり、柴崎岳は間違いなく参加する。そのため1カ月くらい本来の戦いができないかもしれない」と語るなど、同選手のW杯メンバー入りが確実との見方を示していた。

 イディアケス監督はスペイン2部開幕節・デポルティーボ・アラベス戦の前日記者会見に出席。記者から「ガクはW杯が近いから、モチベーションが高いのか」と質問を受けると「以前がどうだったのか分からない。彼は素晴らしいサッカー選手だと、私はつねに思っている。我々と一緒にいてくれてラッキーだ」

 「彼はとてもいい形でプレシーズンを過ごしている。彼はチームの中で最もコンディションの良い選手のひとりだ。いいことだよ」と同選手に対する満足感をあらわにしている。

 なおレガネスの専門サイト『somoslega』は「柴崎岳はレガネスで最も出番の多い中盤の選手だ。ルベン・パルドや得点源のセイドゥバ・シセに支えられ、つねにレガネスのメトロノームとなっている」と高く評価。今季も主力選手としての活躍を期待している。