エールディビジ(オランダ1部)SCカンブール所属のDFファン・ウェルメスケルケン・際(28)は、FIFAワールドカップ・カタール大会での日本代表メンバー入りを望んでいるようだ。12日、オランダメディア『VOETBAL』が伝えている。

 日本とオランダの二重国籍を有するファン・ウェルメスケルケン・際は、高校卒業後に渡欧。オランダ2部FCドルトレヒトやSCカンブールをへて、2019年7月にPECズヴォレへ完全移籍していた。

 そのPECズヴォレでは加入1年目から右サイドバックのレギュラーに定着すると、2020/21シーズンには開幕からリーグ戦22試合連続で先発出場。しかし昨年2月にひざを負傷すると、およそ1年間にわたり戦線離脱。今年1月に復帰したものの、昨季はわずか2試合の先発出場に終わっていた。

 そんなファン・ウェルメスケルケン・際は、今月11日にPECズヴォレからSCカンブールへ完全移籍。SCカンブールと1年契約を結ぶと「自分はエールディビジで通用する選手だと感じています。またたくさんプレーしたいし、うまくなりたい。(SCカンブールでのプレーが)待ちきれないですね」と語っている。

 また『VOETBAL』は「彼はひざの前十字靭帯を損傷して、ほぼ1年間戦列を離れた。その頃、ズヴォレで寿司屋を開いていたが、すぐに倒産してしまった。そのため、このサッカー選手の周囲は騒然となった」とファン・ウェルメスケルケン・際の過去を説明。

 その上で「彼は前を向いている。SCカンブールと1年契約を結んだが、レギュラーを奪うことができるかどうか確かめたいのだ。それに彼はカタールW杯の日本代表に選ばれることも夢見ている」と同選手の野望を綴っている。

 なおファン・ウェルメスケルケン・際は2016年、U23日本代表の一員としてトゥーロン国際大会に臨んだが、A代表招集歴はない。右サイドバックを主戦場とする同選手に、日本代表メンバー入りへのチャンスは訪れるのだろうか。