【プレミアリーグ】チェルシー2-2トッテナム(8月14日・日本時間15日/スタンフォード・ブリッジ)
日本時間8月14日に行われたプレミアリーグ第2節、チェルシーvsトッテナムは、ロンドンを本拠地に持つ両者のダービーマッチらしい大激闘。監督同士が試合中、試合後に何度も“本能むき出し”でぶつかり合うプレミア“仁義なき戦い”の様相を呈し、最終的には“両者”退場のドタバタ劇にファンが騒然となった。
“抗争”の始まりは、1-0で迎えた67分だった。追いかけるトッテナムが、デンマーク代表・ホイビュアのゴールで追いつくと、興奮したコンテ監督が「どうだ、見たか!」と言わんばかりにベンチを飛び出し、チェルシーのトゥヘル監督に“胸タックル”をかます。
これを受け、場内はゴールシーンの熱狂から一転して一触即発の乱闘騒ぎに発展。およそ5分の中断を経て試合は再開されたが、コンテ監督にはイエローカードが提示された。
続いて第2ラウンドは77分、イングランド代表・ジェイムズがゴールを決めてチェルシーが再びリードすると、今度はトゥヘル監督が相手ベンチに向かって「どうだ、見たか!」とドヤ顔を決めながら雄叫びを挙げる “報復”行為。これにはABEMA実況・倉敷保雄氏も「トゥヘルもかなりの情熱家。黙って座って見ているような監督ではないですからね」と一言。すると解説・戸田和幸氏も「監督をみているだけでも面白いですね」と大盛り上がり。これに視聴者も便乗し「喧嘩しとるw」「ダービーおもろ」「仲良くしいや」などコメントが殺到した。
対決はこれで終わりではなかった。試合は95分、アディショナルタイムにトッテナムが追いつき劇的なドロー決着となったのだが、次の瞬間、カメラは問題の決定的瞬間を捉えてしまった。
監督同士が互いの健闘をたたえて握手…と思いきや、トゥヘルが手を離さない。目も合わせず形式的に握手だけしようとしたコンテの腕が、そのまま持っていかれてしまう。これにコンテは「ナニ!?」と怒りの表情を見せ、握手したままトゥヘルに詰め寄る。最終ラウンドの開戦だ。こうなれば、もはや見守るしかない。戸田氏も「いいんですよ…」と、このエンターテインメントこそプレミアリーグの醍醐味の一つなのだと示唆する。コメント欄も「トゥフェル煽ってるw」「トゥヘル子供かよ!」と、ザワつきが止まらない。アツい戦いだ。
戸田氏は、ロンドン・ダービーを振り返ってこうも語る。
「戦術的な攻防もありつつ、監督同士のバトルもこの試合の大きさを物語った。なかなかみられないですよ。世界的な監督同士がぶつかり合うシーンですからね」
そしてついに決着の時。揉めに揉めた場外乱闘は最後、審判から2人に対してレッドカードが提示される。退場だ。ファンも「監督w」と失笑する結末となった。
こうして開幕2戦目に起きたプレミア“仁義なき戦い”は終結。これぞプレミアリーグ、なのか。2-2で痛み分けとなった一戦が、最高に刺激的だったことは間違いない。
(ABEMA/プレミアリーグ)