元日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏は今月11日、FIFAワールドカップ・カタール大会を前にモロッコ代表監督を解任された。そのモロッコ代表は同監督の後任として、日本代表DF長友佑都(35)の恩師招へいの可能性があるようだ。17日、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が伝えている。
ハリルホジッチ監督はモロッコ代表をカタールW杯出場に導いていたが、チーム内の規律を重んじるがゆえに、チェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やバイエルン・ミュンヘン所属DFノゼア・マズラウィ(24)、オリンピック・マルセイユ所属MFアミーヌ・アリ(24)の3選手を代表チームから追放していた。
そのためモロッコ代表をカタールW杯本大会出場に導いたにもかかわらず、アフリカ予選終了直後の今年5月に解任の可能性が浮上。3選手と和解することで王立モロッコサッカー連盟(FRMF)と合意していたが、ツィエクとの関係改善が見られなかった。そのためFRMFはツィエクの代表復帰を優先する方針を示し、今月11日にハリルホジッチ監督解任に踏み切っている。
『コリエレ・デッロ・スポルト』の報道によると、FRMFは元インテル監督ワルテル・マッツァーリ氏の招へいに動いているとのこと。これによると、マッツァーリ氏はすでにモロッコ入りしており、FRMF幹部と面会しているという。
ただFRMFはマッツァーリ氏の他に、モロッコ1部ウィダード・カサブランカのワリド・レグラギ監督など複数名をリストアップ。現段階では後任候補を一本化していないようだ。
マッツァーリ氏は2013年7月から2014年11月まで、セリエAの名門インテルを指揮。長友佑都らの指導に当たっていた。また2015年2月には日本サッカー協会から届いた日本代表監督のオファーを拒否していた。